そのまんま東が宮崎県知事に当選。選挙は大勝だったそうです。
いったんは「談合は必要悪」と言った趣旨の発言をしていたようで、大丈夫なんだろうかと思いますが、 宮崎県民の選択の結果はそのまんま東だった、ということです。選ばれた以上は、宮崎県のために尽して欲しいものですね。
知事選に限らず、議員選挙でもそうですが、選挙の時には理想を掲げるものの、いざ実行となると、
既得権益や組織などの現実からの抵抗にあい、骨抜きにされたり実現できなかったりしますね。
そこを乗越えてマニフェストを実現していけるのか。
関西では、新幹線新駅の建設に反対して当選した滋賀県知事も、最近はやや態度が変ってきていますし、
理想の実現はなかなか難しいと思います。
セクハラ問題で退陣した、元大阪府知事・横山ノックの後追いにはなりませんように(^^;
asahi.com
宮崎知事選、
そのまんま東氏が大勝 自公推薦候補ら破る
2007年01月22日01時03分
宮崎県知事選は21日投開票され、無所属新顔のタレント、そのまんま東氏(49)=本名・東国原英夫 (ひがしこくばる・ひでお)=が新顔4氏を破り、初当選を果たした。 官製談合事件に絡む前知事の辞職に伴う出直し選挙で、県政の信頼回復が争点になった。 東氏は特定の政党や団体の支援を受けず、「しがらみのなさ」を強調。 圧倒的な知名度を生かして無党派層や各党の支持層から幅広く支持を集め、政党の支援を受けた候補らを大差で破った。 任期は同日から4年。投票率は64.85%で、前回03年7月の59.34%を上回った。 当日有権者数は93万2127人。
東氏は同夜、記者団に対し、行財政改革や、 指名競争入札の廃止をはじめとする入札制度の改革に取り組む決意を表明。そのための組織づくりを急ぐ考えを示した。 また、そのまんま東はニックネームとして呼んでほしいとし、本名で公務につくとした。
宮崎県は、自民が県選出国会議員5人のうち4人、県議42人のうち32人を占める「保守王国」。だが、 官製談合事件を受けて有権者が既成の政治・行政への不信感を強めるなか、行政、 選挙の経験がない東氏が各地で得票を伸ばし、県内の9市すべてで1位となった。 22町村のうち12町を制する圧勝ぶりだった。
東氏は同県都城市出身。選挙運動は高校の同級生や知人らが中心となり、「草の根型」で展開。 芸能人の応援など派手なパフォーマンスも封印し、「脱タレント」をアピールする戦術で臨んだ。マニフェストを前面に、 談合を防ぐための入札制度改革や年350億円の予算を削減する県財政の再建策を主張。 「全くの新人だけが政治を変えられる」と訴えた。
前林野庁長官の川村秀三郎氏(57)は町村長らで作る県町村会や自民の衆院宮崎1区支部に推され、 民主、社民、連合宮崎の支援も受けた。長い行政経験から「即戦力」ぶりをアピールしたが、 昨年末にずれ込んだ立候補表明の遅れが響いた。
元経済産業省課長の持永哲志氏(46)=自民、公明推薦=は「景気対策や第2、3次産業の振興」 に訴えの力点を置き川村氏との差別化を図った。県内の経済10団体からも推薦を受けたが、自民分裂が痛手となった。
共産公認で党県委員長の津島忠勝氏(61)は党支持層を固めきれず、元高校教諭の武田信弘氏(52) も及ばなかった。
2007年01月22日12時48分
宮崎県の出直し知事選で約26万6000票を得て初当選したそのまんま東氏(49)=本名・ 東国原英夫(ひがしこくばる・ひでお)=は一夜明けた22日、宮崎県庁で記者会見し、 現在1人の副知事を2人にする方針を示した。自らの任期は最長3期とし、4選自粛条例の制定も目指す考えも表明。 次点に7万票余の大差をつけた理由については「旧態依然とした閉塞(へいそく) 感のある宮崎を打破しなくてはいけないとの思いを、県民と共有できた」と語った。23日に初登庁する。
記者会見で、東氏は最優先課題としてスタッフや組織づくりを挙げたほか、 県財政のスリム化について触れ、知事報酬の減額のほか、 企業局が扱う水力発電事業の売却や公用車の廃止も検討するとした。
これに先だって、宮崎市内の事務所で取材に応じ、「まだ実感はわかない」と語りながら、「 『宮崎を変えないといけない』と訴えてきた。県民のニーズにどう応えるか具体的な政策を実現しないといけない」 と気を引きしめた表情で話した。
同県清武町で感染が確認された鳥インフルエンザ問題については、「(第2次の清浄性検査がある) 27日を受け、ブロイラーや地鶏の安全・安心を発信したい」と述べた。
21日夜は芸能人の知人や友人らから祝福の電話やメールが相次いだ。支持者からは「裏切らないで」 「うそをつかないで」と声をかけられたという。東氏は「県民にとって、(官製談合事件で逮捕された) 前知事の裏切りがショックだったのだと思う」と振り返った。