警察庁によると、過去2年間に起きた高速道路の逆走事件447件のうち、約7割にあたる302件が、65歳以上の高齢ドライバーによるものだったそうです。
日本の社会全体が高齢化していっており、かつ生活上クルマが欠かせない地域も多くなっているので、これからも高速道路を逆走するといった事件は増えてゆくのではないでしょうか。
最近は逆走だけでなく、アクセルとブレーキを踏み間違えた、といった事件もよく聞くようになってきていて、高齢者ドライバーの件は、社会問題として対策をしていく必要があるでしょうね。
このところ、高速の合流・分岐部の路面に進行方向を示す矢印が書かれていたり、合流箇所を制限するために連続して立てているポールに、よく見ると矢印が浮上がって見えるようになっていたりと、逆走対策と思われる処理が行われています。
これで十分とは言えないですが、対策は進められているようです。
もう一方で、クルマを運転しなくても良くなる工夫、例えば公共交通機関を使いやすくする、あるいは街の構造自体をコンパクトにして、移動の必要性を減らす、といった一種抜本的な対策が必要だと思います。
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高速道路の逆走、高齢者が7割 2年間で302件
高速道路を逆走してしまった人の大半は高齢者――。この2年間に起きた高速道路での逆走447件を調べたところ、65歳以上の高齢ドライバーが約7割を占めることがわかった。警察庁が28日、発表した。
警察庁は逆走事故の多発を受け、事故にならなかった事例も含めて2010年9月から今年8月までの447件を分析。このうち死傷事故は38件で、物損事故は40件だった。
運転手の年齢別では、全体の68%にあたる302件が、65歳以上の高齢ドライバーだった。このうち、認知症であることが確認されたり、疑われたりしたケースが53%の159件あった。車両の多くは乗用車だったが、バスや大型トラック、バイクや自転車もあったという。