東大が学部生を対象に行った学生生活実態調査によると、自分がニートやフリーターになるかもしれない、 と考えている東大生は約3割だったそうです。その他、就職に不安を感じるのは約7割、人生の意義・ 目標への不安を感じるのは約6割とのこと。
実施したアンケートの回収率が約4割と低めなので、
学部生の意識としては結果に偏りが見られるような感じを受けますが、
ニートやフリーターになるかもしれないと思っている学生が3割いる、
というのは東大としてはとまどいを感じているようですね。
学生がより現実を厳しく見て、謙虚に危機感をもっている、ととらえるか、もしくは東大、という学歴・
ブランド意識が通用しなくなってきている、ととらえるか。
他の大学で調査したら、どんな結果になるのでしょう。3割どころではない大学が結構あるでしょうね、 きっと(^^;
asahi.com
ニートやフリーター「自分がなるかも」 東大生3割不安
2006年12月18日15時04分
東大生の3割近くが「自分がニートやフリーターになるかも」と感じている――。 東大が行った学生生活実態調査でこんな結果が出た。就職に不安を持つ人も7割近く。世間では就職戦線の「勝ち組」 と見られているだけに、東大は「厳しい時期が長く続いたせいかもしれないが、ずいぶん高い」と戸惑っている。
学部生を対象に05年11月にアンケートし、約1400人(回収率38.7%)が回答した。ニート・ フリーターについて初めて尋ねたところ、28.3%が「自分がなるかも」と答えた。
将来の進路や生き方に「よく」「ときに」悩むのは83.3%。不安を感じるのは「就職」が67%、 「人生の意義・目標」が61.4%で、漠然と「強い不安に襲われたことがある」学生も51.5%にのぼった。
大学に求める対策として、「就職指導、進路相談」と「学部や大学院への進学相談」 の充実をそれぞれ3分の2があげた。大学院への進学予定者は、03年の前回調査より4.5ポイント高い50.5%。 法科大学院が新設されたこともあるが、就職回避の傾向が出ているという。
調査した経済学部の森建資教授は「(景気の回復とともに)就職状況は改善してきたが、 学生たちは先輩が苦しむ様子を見聞きしてきた。その不安があるのかもしれない」と話している。
なるほど、採用する側が遠慮してしまうということですか。
ネームバリューがかえって逆効果、というのは有名校ならではの悩みですねえ。