数々の名脇役を務めた俳優・大滝秀治さんが亡くなられたとのこと。87歳。
私の中で印象が強いのは「特捜最前線」でしょうか・・・・最近見たなかで印象深かったのは時代劇専門チャンネルでやっていた最強NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」で、幼少の頃の政宗の師匠である和尚の役ですね。(※作品自体は古いですが)
「虎哉宗乙」(こさいそういつ)という人物の役でしたが、型破りではあるが人間の様々な面を深く理解している名僧でした。まさに「師」という感じでした。
老け役が多かったせいか、今年で87歳だった、と聞いても何やら思ったより若かったのだなあ、と思ってしまいますね。
故人のご冥福をお祈りいたします。
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俳優の大滝秀治さん死去 87歳、名脇役として活躍
人生の哀歓をにじませた老人役を中心に名脇役として舞台、映画、テレビで活躍した俳優で文化功労者の大滝秀治(おおたき・ひでじ)さんが2日午後3時17分、肺扁平(へんぺい)上皮がんで死去した。87歳だった。葬儀は近親者で行った。お別れの会は22日午後2時から、東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻純子さん。
東京都出身。復員後の48年、劇団民芸の前身、民衆芸術劇場に奈良岡朋子らと同期入団。当初は演出部に配属され、効果などを担当。休演した俳優の代役を務めたことがきっかけで、55年ごろから舞台に立つようになり、映画、テレビへ活躍の場を広げた。
民芸ではブレヒトの「第二次大戦のシュベイク」や木下順二の「巨匠」、葛飾北斎を演じた「夏の盛りの蝉(せみ)のように」、古典落語を題材にした「らくだ」などが代表作。映画ではブルーリボン賞受賞の「あにいもうと」(76年)など、名脇役として多くの作品に出演。テレビ作品「特捜最前線」「うちのホンカン」「北の国から」シリーズなどで名演をみせた。2011年に文化功労者。
「ぼくは声が悪い、顔が悪いで、若いころから『老け役』だった」と本人が語るように、20代にして老人役を演じることが多かった。独特の甲高い声で、ユーモラスな老人を演じる一方、静と動の対比で悲しみや怒りを巧みに表現する演技に定評があった。
常に演技には全力投球で、80歳を超えても精力的に活動を続けた。「仕事で手を抜くやつは許さない」という熱血漢でも知られた。今年6月に予定していた舞台「うしろ姿のしぐれてゆくか」を体調不良のため降板していた。公開中の「あなたへ」が最後の映画出演となった。
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《映画「あなたへ」で共演した俳優・高倉健さんのコメント》 大滝さんが今年に入り体調を崩され、入院なさっている間、お手紙の遣(や)り取りを続けておりました。大滝さんの最後のお仕事の相手を務めさせて戴(いただ)き、感謝しております。今までにご一緒させて頂いたいろいろな場面が思い浮かびます。本当に素晴らしい先輩でした。静かなお別れができました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。