2004年に生後4ヶ月の二男の下腹部をカミソリで切除、重大な後遺障害を残した実母に懲役5年の実刑判決。
下腹部、との表現ですが要するに阿部定事件、中国でいうところの宮刑を実行した、ということなんでしょうか・・・ 実の子に対して、それも生後4ヶ月足らずで何という残酷なことを!(怒)
動機は、内縁の夫への怒りを子供にぶつけた、ということで、被告の成育歴にも何らかの問題があったようです。
こういった子供の虐待事件のキーワードとして「内縁の・・・」「継母」「継父」が頻繁に出てきます。離婚する人や、 結婚をしない内縁関係でいる人が多くなっているためだろうと思いますが、 何らかの対策(虐待を受けている子供を速やかに保護する、といった現場的対策もあれば、 虐待をさせないような教育的側面を持つ対策も必要)を急がなければ、虐待は増える一方でしかない。
自分と血縁のある子供なら、かろうじて普通に育てることができそう、という世の中では貧しすぎます。
毎日インタラクティブ
乳児虐待:下腹部切除の実母に懲役5年 大阪地裁堺支部
生後4カ月の二男の下腹部をカミソリで切除し重傷を負わせ、重大な後遺障害を残したとして、 傷害罪に問われた実母の無職、田村静絵被告(27)=大阪府和泉市上町=に対する判決が27日、大阪地裁堺支部であった。 細井正弘裁判長は「犯行態様の非道、残虐さは他に類を見ない」とし、懲役5年(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。
判決によると、田村被告は04年3月1日、自宅で二男の下腹部の一部をカミソリで切り取るなどし、 7カ月の重傷を負わせた。動機について判決は、二男の実父である内縁の夫が、 二男の認知や養育費支払いの約束をほごにして連絡不能になるなどしたことから、 内縁の夫への怒りを二男にぶつけたと認定した。
田村被告は犯行を否認していたが、細井裁判長は、 犯行時間帯に自宅には被告と幼い長男しかいなかったことなどから主張を退けた。ただ、被告の成育歴や、 内縁の夫から繰り返し暴力を受けていたことを考慮し、量刑を軽減した。【岩崎日出雄】
毎日新聞 2006年11月27日 11時55分