「経験したことのない大雨」という表現で注意喚起された、12日から続いている九州地方の豪雨。まずは、被災地の方々にはお見舞申上げます。
活発な梅雨前線の影響によるとのことですが、1時間に100mmに到達せんとするような雨が続くというのは、確かにそうそうあることでは無いでしょう。
水害は、昨年の奈良・和歌山の大水害が記憶に新しいですが、ここ数年は、東日本大震災をはじめとして、竜巻や豪雨など、まさに「経験したことのない」自然災害が次々に起きています。
これまでの「災害対策」として対処しているレベルからは、大きく逸脱する規模ですが、このような災害の頻度が多くなれば、「想定外」として扱っているわけにはいかなくなるかもしれません。
とはいっても、ハードウェア的に防ぐには費用も技術も必ず限界はあります。災害との接し方を自体を転換していく時期に来ているように思います。
asahi.com
九州豪雨、24万人に避難指示 崖崩れや孤立の救助難航
活発な梅雨前線の影響で豪雨による被害が相次いだ九州では、14日も激しい雨が降り、福岡県内では1時間に90ミリを観測した。同県八女市では家に土砂が流れ込み、女性1人が巻き込まれた。福岡、佐賀、熊本、大分4県の約24万人に避難指示、少なくとも11万人に避難勧告が出された。
福岡管区気象台によると、梅雨前線に向けて南から湿った空気が流れ込み、八女市で1時間に91.5ミリ、大分県日田市で同85ミリの激しい雨を観測した。
八女市や県警によると、同日午前6時半ごろ、同市星野村の鹿里(ろくり)地区にある民家2軒に土砂が流れ込み、うち1軒に住む女性(84)が巻き込まれた。
星野村地区は市中心部とを結ぶ県道が土砂崩れなどで寸断され、消防などが近づけず、救出が難航した。地区の住民約3千人は、市星野支所や地域の集会所に避難しているという。
八女市黒木町では山を見に行った60代の男性が崖崩れに巻き込まれた。福岡県柳川市では沖端川の堤防が決壊し、男性が乗った軽トラックが濁流に流されて孤立。流れが激しく、救助が難航した。
福岡県によると、八女市の矢部川流域で堤防が決壊し、水があふれ出した。八女市、筑後市、上毛町などで避難指示が出された。
3日の大雨で堤防が決壊した日田市の花月川では、仮復旧していた堤防が再び決壊し、住宅が水没したり浸水したりした。14日午前7時過ぎ、日田市夜明の国道386号を走っていたワンボックスカーが道路の陥没(長さ8メートル、深さ4メートル)に巻き込まれ、脇を流れる筑後川に転落した、との目撃情報がある。
広瀬勝貞・大分県知事は市の要請を受け、陸上自衛隊に災害派遣出動を要請。県の午前8時のまとめでは、県内の約6万6500人に避難指示・勧告が出された。
前日に土砂崩れが相次いだ熊本県阿蘇市では、自衛隊や警察が行方不明者の捜索を続けた。これまでに熊本、大分両県で死亡したのは20人、行方不明は7人。
気象台によると、15日正午までの24時間では、いずれも多い所で福岡、熊本、大分各県150ミリ、佐賀、長崎両県100ミリの雨が降る恐れがある。11日の降り始めから14日午前10時までの総雨量は阿蘇市で734.5ミリ、八女市で614.5ミリ、日田市で587ミリ、佐賀県白石町で379.5ミリに達しており、土砂災害への警戒を呼びかけている。
個人ブログを運営するナガオと申します。
豪雨のブログ記事拝読しました。
災害との接し方自体を転換していく時期なんだ、と私も思いました。レスキュー隊や自衛隊の活動は、ニュースでも大まかに伝えられるだけで、現地の方しか詳細は判らないように思います。取り返しのつかない不幸が起きる、その半日前に全員避難できるようになっていれば良いのですが。
豪雨情報に関しまして、九州在住で情報を集めている方向けに、スマートフォンでも閲覧可能な豪雨関連情報のリンク集を作りました。災害ボランティアの募集も開始されました。岩手県のボランティアグループが熊本へ向けて現在移動を開始しております。まだ被害は拡大する可能性があるので、単独での立ち入りは危険な状態のようです。
2012年7月14日 豪雨
http://akari-np.net/?p=6532
第一東京弁護士会東日本大震災対策本部が、被災者の方々のための「これからの暮らし」に役立つと思われる「制度」や「手続き」等の情報を集めた情報サイトを公開しています。情報を求めている方に、なにか役立つかもしれないと思ったので、リンク先を紹介させていただきます。
第一東京弁護士会東日本大震災対策本部ウェブサイト
http://www.ichiben.or.jp/shinsai/kokokara/index.html