「オーストラリア」のイアン・ソープが24歳にして突然の引退表明。水泳は選手としての寿命が短いとはいえ、 早い引退です。
本人によると、水泳に対する情熱・集中力が衰えてきての引退のようですね。まだ24歳で、人生はこれから。 別の道で努力していくにはまだ十分な時間がある。
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イアン・ソープが引退 24歳「僕にとっては潮時」
2006年11月21日11時45分
AP通信などによると、ソープは「来年の世界選手権に出場しないことと、 プロ選手として引退することを決めた」と語った。
「僕は24歳だけど、まだ24歳とも言える。まだ若いので、 これからの人生でも新しい挑戦が待っていると思う。水泳から引退するには早すぎるけど、僕にとっては潮時だ」と語った。
水泳への熱意の衰えものぞかせた。「泳ぐことを脇に置いて、何か他のことで自分の存在を証明すべきだ、 と思い始めた。以前のように泳ぐことで心が満たされることはなくなってきた」と話した。 復帰の可能性については否定しなかったが「たぶんないと思う」と続けた。
ソープは00年のシドニー五輪で三つ、04年のアテネ五輪では二つの金メダルを獲得した。 2度の五輪で金5、銀3、銅1のメダルを手にした。しかし、その後は「1年間の休養」を宣言。今年3月の英連邦大会 (メルボルン)で復帰する予定だったが、体調不良で欠場していた。
ソープは現在も、男子自由形で200メートルと400メートルの世界記録をもっている。
2006年11月21日14時18分
競泳のイアン・ソープの引退表明は、あまりに突然だった。 周囲は自国開催となる来年の世界選手権への代表選考会へ出場するかどうか気をもんでいたのに、「天才児」とも言われ、 世界新を連発して日本でも人気が高かった本人は、世界選手権を飛び越え、 目標としていた2008年北京五輪の1年半以上前にプールを去る決意をした。
まだ24歳で、通常なら現役を続けて十分成功を収められる年齢だ。ただ、 十代半ばから世界のトップとして活躍。日本企業を含めて多くのスポンサーとも契約するなど「プロ」として、 またその人気ゆえに最近はメディアの過剰な注目を集め、水泳に集中できなくなってきたという。
00年シドニー五輪では、17歳でヒーローとなった。「6冠」に輝いた01年の世界選手権(福岡) が活躍のピークで、その後は徐々に下降線をたどった。世界新は02年以来出ておらず、 04年アテネ五輪の国内代表選考会では、最も得意な四百メートル自由形予選で失格という失態を演じた。 友人でもある代表選手が五輪出場を譲る「温情」で本番で金メダルを獲得はしたが、 泳ぎに狂いが生じているのは明らかだった。
得意ではない百メートルに挑戦したり、02年に担当コーチを替えるなど、自らに刺激を与え、 新境地に挑んできたが、精神的に限界だったのかもしれない。(共同)