尖閣諸島のうち、3島を政府が国有化する方針を固めたそうで、尖閣諸島の購入計画を進めている東京都にその旨の伝達があったとのこと。
領土問題で中国の横やりが激しいところ、国有化するならもっと早く動くべきだったのに、時期が遅いですね。
日本の領土を保つ、と政府が乗出したのは普通評価できる事だと思いますが、唐突にこのタイミングで発表というのは、何やら不安の方が先に立ちます。
野田政権の先行きも怪しいものですし、国有化の実行が進むかどうかわかったものではありません。さらには民主党の意見が入ってくれば、どんな方向に向うかわかりません。
国有化したら国の資産として、ロシアがアラスカを売却したように、尖閣も売却するといった意見が出てこないとも限らない気がします(まあ、そのようなイメージですが)。
とりあえずは東京都が所有する方が、ベターな対策にも思えます。
YOMIURI ONLINE
尖閣3島、国有化の方針…政府が都知事に伝達
政府が尖閣諸島(沖縄県石垣市)を国有化する方針を固めたことが、7日分かった。
政府関係者によると、長島昭久首相補佐官らが6日、東京都の石原慎太郎知事に国有化の意向を伝えた。石原知事も7日、伝達の事実を認めた。石原知事は都として尖閣諸島を購入する計画を進めていることから、政府内ではいったん都が購入した後、国有化する案や、政府と都が共同で購入する案が浮上している。
野田首相は7日午前、福島県いわき市内で記者団に対し、「島の所有者と連絡を取り、総合的に検討しているところだ。(都にも)様々な接触をしている」と述べた。国有化方針をめぐり都や地権者側と交渉に入っていることを事実上認めたものだ。
政府が国有化する意向を固めたのは、尖閣諸島のうち、埼玉県の男性が地権者となっている魚釣島(うおつりじま)、南小島(みなみこじま)、北小島(きたこじま)の3島。同諸島で最大の魚釣島には、かつてカツオ節製造工場があったが、現在はいずれも無人島となっている。
長島氏ら政府関係者は6日、都庁内で石原知事と会談し、国有化の方針を伝えた。石原知事は会談後、定例の記者会見で、改めて都が購入する意向を示した。
(2012年7月7日11時53分 読売新聞)