2012年05月11日

遮音壁とガードレールの隙間の実態調査

国土交通省は、連休に発生した高速ツアーバスの事故を受けて、全国のNEXCOが管理する高速道路の遮音壁とガードレールの隙間の実態調査を行うとのことです。

事故を起したバスが、隙間に突っ込んでしまって被害がより大きくなってしまった、ということでしょうかね。また、隙間があると遮音壁やガードレールが壊れて、そこからクルマが道路外に飛出してしまう、ということでもあるのでしょう。

こういう隙間ができる代表的な場所は、橋梁部の端部あたり(土の道路面と橋桁の境界付近)でしょうが、NEXCOの高速全線となると、相当な箇所数になるでしょうね。

 

調査をして、隙間があるところは改修工事を進める、という展開が予想されます。事故被害の軽減のためには、まあ必要な措置ではあると思います。

ただ、事故そのものを防止する対策では無いですから、様々な事業の中での優先順位は、それほど高くない感じがします。

asahi.com
防音壁とガードレールの隙間、全国調査へ 国交省

群馬県の関越自動車道で46人が死傷した高速ツアーバス事故で、国土交通省は全国の高速道路のガードレールと防音壁の隙間を実態調査することを決めた。事故を起こしたバスは隙間に挟まっていた。国交省はこうした隙間について、全体像を把握していないという。

関越道を管理する東日本高速道路会社によると、現場はガードレール(高さ約1メートル)と防音壁(同3メートル)が連続しており、最大で約10センチの隙間があったという。設置はともに1980年で、旧建設省が双方を重ねて設置するなどして衝突時に車が外に出ないようにする安全性向上の基準を出したのは1998年からだった。

事故を調べている群馬県警によると、バスは時速約90キロでブレーキを踏まずに激突。ガードレールが後方に傾き、バス前部は防音壁に突き刺さる形で停車したという。

前田武志国交相は11日の会見で「今でも受け止められるようにしてきたが、ずいぶん前につくった防護柵で対応できないところもあると聞いているので現状把握をしていきたい」と語った。調査対象は東日本・中日本・西日本の高速道路3社が管理する高速道路。

posted by いさた at 13:54 | Comment(1) | TrackBack(0) | 土木関連(技術) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
外的な要因をひとつひとつ潰していくのもありなのかもしれませんが、根本の人間の管理ができていないと、新たな事故を生み出すような気がします。
医師も同じですが、過剰勤務が多いところから、見なおしていく必要性があるのでは…。
Posted by パサパサ at 2012年05月12日 09:52
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