先日、東京地裁の1審で無罪判決の出た小沢氏ですが、検察官役を務める指定弁護士側が控訴を決めたとのことです。
これで、まだしばらくは裁判が続くことになるようですが、有罪に持込めるのかどうか。
民主党は、控訴の有無にかかわらず、小沢氏の処分解除を決めているらしいですね。
世間体としては、「無罪」で押通して乗切りたいところでしょうが、政局のためのネタがまた補給されたというところでしょうか。
産経ニュース
指定弁護士側が小沢氏控訴へ
2012.5.9 13:09
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴され、1審東京地裁で無罪となった民主党の小沢一郎元代表(69)について、検察官役の指定弁護士側は9日、判決を不服として東京高裁に控訴する方針を決めた。控訴期限は10日。小沢元代表の公判は、高裁で審理が続くことになる。
控訴の可否をめぐっては2日の協議で結論が出ず、9日に再協議していた。
小沢元代表は、元秘書らと共謀し、陸山会が平成16年10月に支払った土地取得費計約3億5200万円を、16年分ではなく17年分の政治資金収支報告書に支出として記載したなどとして、昨年1月に強制起訴されていた。
小沢元代表は公判で「秘書にすべて任せていた」と全面無罪を主張。(1)強制起訴の適法性(2)虚偽記載の有無(3)元秘書との共謀の有無−が争点となった。
先月26日の1審判決は「起訴議決は有効」と判断。元秘書らによる虚偽記載を認定し、小沢元代表と元秘書の間に、政治資金収支報告書の記載をめぐる「報告・了承」があったことも認めた。一方、元秘書との共謀については、小沢元代表が「虚偽記載にあたると認識していなかった可能性があり、故意の立証が不十分」として、成立を認めず、禁錮3年の求刑に対して無罪と結論づけた。
判決について指定弁護士側は「公判で言及されなかった論点で無罪とされ、納得できない部分が多い」として、控訴可能かどうか検討を進めた。
これまでの協議では、指定弁護士3人がそれぞれ「控訴」と「見送り」という選択肢について意見を出し合った上で、訴訟記録や証拠を精査。指定弁護士の元に寄せられた小沢元代表関連の情報についても、立証材料に加えられるかどうかを話し合った。
一方、控訴することで小沢元代表の被告としての立場が長引く点についても考慮。控訴審で1審判決を覆し、有罪にできる可能性がどの程度あるのかを慎重に検討していた。