2006年11月06日

フェロシルト投棄で石原産業関係者を逮捕

 産業廃棄物フェロシルトを、無害として、造成地の埋め戻し材として大量に使用させた事件で、 石原産業の元副工場長など4名が逮捕されたとのこと。

 石原産業は、酸化チタンの製造では国内最大手で、世界有数の企業だそうです。しかしながら、 過去はかつての四日市ぜんそくの被告企業の一つであったり、廃硫酸を伊勢湾に垂流す事件を起している、ということなので、 環境汚染への関わりはフェロシルトにはじまったことではありません。

 このフェロシルトなるもの、 自社製品の酸化チタンを作る過程で発生する廃液を無害化したリサイクル品として売出したもの。 本当に無害なら良かったのですが、実際にフェロシルトを使用した土地では、 環境基準を上回る六価クロムなどが検出されている、という有害物質です。

 これにより、正規の産廃処理費を浮かせていたようですが、有害物質をばらまいても、経費節約がしたかった、 ということなんでしょうね。
 土壌汚染となると、周辺の地下水も影響を受けるだろうから、いつまでも放置しておくと、 汚染が拡大する可能性がありますね。後始末の費用は、節約した経費よりも遙かに大きいのでは?

 

asashi.com
石原産業の元副工場長ら4人逮捕 フェロシルト投棄容疑

2006年11月06日13時17分

 有害物質を含んだ埋め戻し材フェロシルトが大量に埋められた事件で、三重、愛知、岐阜、 京都の4府県警の合同捜査本部は6日、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、製造した化学メーカー石原産業(大阪市) の役員だった四日市工場(三重県四日市市)の佐藤驍(たけし)・元副工場長(69) と社員や子会社幹部ら計4人を逮捕した。

 捜査本部は同日朝から同社四日市工場などの家宅捜索も行った。佐藤元副工場長はこれまでの調べに対し、 「フェロシルトに有害物質が含まれていることを認識していた」などと供述しているという。

 調べでは、佐藤元副工場長らは01年12月〜02年1月ごろ、 フェロシルトが産業廃棄物と認識しながら、複数の業者を通じて不法に三重県亀山市辺法寺町の造成地に捨てさせた疑い。

 取り調べを受けている元管理部長と元環境保安部長らは、いずれも当時の工場の幹部として、 フェロシルトの不法投棄に関与した疑いが持たれている。また、子会社「石原ケミカル」幹部は、 不法投棄当時に同社取締役兼技術部長としてフェロシルトの製造や廃液処理の管理を担当していた。

 佐藤元副工場長は6日午前6時50分すぎ、訪れた捜査員に連れられ、三重県鈴鹿市の自宅を出た。 報道陣からの呼びかけに、無言で車に乗り込んだ。

 同社は98年1月から05年4月までの間に約77万トンのフェロシルトを生産。 そのうち約72万トンが販売され、委託業者を通じて東海3県や京都府加茂町など35カ所に埋設された。 三重県亀山市辺法寺町など埋設地の土壌の一部から、土壌環境基準を上回る六価クロムやフッ素を検出。 フェロシルトの有害性が指摘されていた。

 これまでの調べによると、土壌埋め戻し材として開発されたフェロシルトだが、購入業者に「改質加工費」 などの名目で販売価格の約20倍の金額が払われていた。捜査本部は、この改質加工費は実際には産廃処理費で、 業者に引き取り料を払う「逆有償」にあたるとみて、昨年11月の家宅捜索で押収した資料の分析を進めてきた。

 この結果、フェロシルトは産廃であり、佐藤元副工場長らが産廃と認識した上で、 複数の業者を通じて捨てさせていたのは不法投棄に当たると判断した。

     ◇

 〈キーワード:フェロシルト〉 石原産業が98年から、 白色顔料の酸化チタンを作る過程で生じた廃硫酸を原料に製造。土壌埋め戻し材として01年8月から販売した。 03年9月、三重県の「リサイクル製品」に認定されたが、埋設先から環境基準を上回る六価クロムなどが検出され、 同社は昨年10月12日、不正な廃液混入を公表。その後、三重、岐阜、 京都の3府県が廃棄物処理法違反容疑で同社などを刑事告発した。     

 〈キーワード:石原産業〉 酸化チタンの生産で国内のシェア4割強を占める最大手で、世界でも第5位。 1920年にマレー半島の鉱山開発を目的に創業。戦後、農薬や酸化チタン事業に乗り出す。 67年に提訴された四日市ぜんそく訴訟の被告企業の一つで、廃硫酸を伊勢湾に垂れ流した事件では80年、 有罪が確定した。資本金420億円。06年3月期の連結売上高は1043億円。従業員数は約1000人。東証・ 大証1部上場。

 

posted by いさた at 16:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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