経団連の研究機関が、2050年までの日本を含む世界の長期経済予測を発表したそうです。
いくつかのシナリオが検討されているようですが、いずれのシナリオでも少子高齢化のさらなる進行で、経済成長は30年代以降にマイナス成長となり、「先進国」を脱落しかねないという見通しとのこと。
GDPを指標とした場合の予測シナリオということだと思いますが、現在の明るい材料が見えない状況からすれば、そのような予測になっても不思議ではありませんね。
「先進国」の定義が明確ではありませんが、GDPの規模しか誇れるものが無いような状況で「主要先進国」から外れるようでは、さらに「落日」の道を歩んでいることになります。
日はまた昇る、その時には、経済だけでない、新しい価値観をひっさげて昇らなければならないでしょう。
「新しい価値観」と書くのは簡単、しかし具体化するのは非常に難しい・・・
YOMIURI ONLINE
日本、先進国から脱落?…経団連の研究機関予測
経団連の研究機関、21世紀政策研究所(森田富治郎所長)は16日、2050年までの日本と世界50か国・地域の長期経済予測を発表した。
四つのシナリオに基づいて日本経済の成長率や規模を試算したが、少子高齢化の本格化で日本は30年代以降にマイナス成長に転じ、効果的な成長戦略を実施しなければ先進国から脱落しかねないとの見通しを示した。
同研究所がまとめた「グローバルJAPAN 2050年シミュレーションと総合戦略」で、日本の人口や貯蓄・投資の動向、生産性の変化を予測して試算した。
日本の生産性が他の先進国並みを維持する「基準シナリオ」では30年代からマイナス成長となり、41年〜50年の国内総生産(GDP)成長率は平均マイナス0・47%となる。現在世界3位のGDPは4位と、中国と米国の約6分の1の規模となる。1人あたりGDPは世界18位で韓国(14位)に抜かれる。
女性の就業率が北欧並みに高まる「労働力改善シナリオ」でも41年〜50年のGDP成長率はマイナス0・46%となり、31年〜40年は0・17%のマイナス成長になる。
一方、政府債務の膨張が成長を妨げる「悲観シナリオ」では2010年代にマイナス成長に転じ、41年〜50年はマイナス1・32%に落ち込む。GDPの規模は世界9位で、中国、米国の約8分の1に縮む。また、生産性が90年〜2010年代と同水準にとどまる「失われた20年が続くシナリオ」では、41年〜50年は0・86%のマイナス成長となる。
(2012年4月16日11時38分 読売新聞)
一体どうなっていくのでしょう。
少子化対策がキーポイントでしょうか…。