海洋研究開発機構が、沖縄近海の水深約1000mの海底鉱床から、レアメタルや貴金属を効率的に取出す実験に成功したとのことです。
海底にドリルで穴を開けて人工的に熱水を噴出させ、熱水が海水で冷されてできる堆積物の塔(チムニーというそうです)をつくって、そこからレアメタルや金・銀などを採取する手法だそうです。
海底のメタンハイドレートと同様、海底にある資源の利用に向けて、技術が進んでいっているようですね。
実験が成功したとはいえ、実用になるにはある程度量産ができ、コストもそこそこ低いものにならないいけませんが、陸地の資源に乏しい日本では、海底資源の利用をもっと考えていく必要がありますね。
将来、「資源が乏しい」というイメージはかわるかもしれません。
YOMIURI ONLINE
レアメタルを効率採取、海底の噴出熱水から
海洋研究開発機構は、沖縄近海で水深約1000メートルの海底に人工的に穴を掘って熱水を噴出させ、工業原料として重要なレアメタルや貴金属を効率的に回収する実地試験に成功した。
レアメタルの主要産出国である中国が戦略物資として鉱物資源の輸出管理を強化する中、日本周辺の海底鉱床の開発に役立つ成果として期待される。
同機構の高井研・上席研究員らは2010年秋、地球深部探査船「ちきゅう」を使って、有望な鉱床が見込まれる海底の4か所をドリルで掘削。噴出した熱水に含まれる鉱物が、海水で冷やされてできる煙突状の構造物(チムニー)の成長の速さや含有成分などを調べた。約10か月でチムニーは最大で高さ11メートルまで成長し、太陽電池の材料に利用されるテルルやビスマスのほか、金、銀などを豊富に含んでいた。
高井さんは「『熱水噴出孔』を人工的に掘り、船上からチムニーを回収する今回の技術を組み合わせれば、これまで開発が困難だった鉱床も資源化できるはずだ」と話している。
(2012年4月10日14時50分 読売新聞)
このようなところに、どんどんお金をつぎ込んでもらいたいですよね。
訳の分からない、天下り団体などではなくて…。