米英の研究チームが、透明マントの素材につながる実験に成功したとのこと。 実験では放射したマイクロ波の一部を反射させずに受け流してしまうことに成功したそうです。
光も電磁波の一種なので、光の全ての波長を反射せずに受け流してしまえば、真の透明になるそうですが、
底まで達するのはまだまだ先のようです。
軍事目的に研究されており、実現すれば「透明人間」ですが、民生品としてはあまり使い道が無さそうに思えます。
さて、この技術が実用化されたらどうなるか。見えない敵に対しては、視覚に頼らず、 殺気や気配で察知する方法が研究されるか?
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毎日インタラクティブ
透明マント:素材の開発と実験に成功 米英の研究チーム
かぶると姿が見えなくなる「透明マント」の実現につながるような素材の開発と実験に成功したと、 米デューク大など米英の研究チームが20日付の米科学誌サイエンスに発表した。
研究チームによると、銅を含む特殊な人工素材で金属の円筒を覆い、電磁波の一種のマイクロ波を照射、 反射させずに裏側に回り込ませることができたとしている。
光も電磁波の一種で、物体に当たって反射することで物が見える。光に見立てた電磁波の一部が反射、 散乱せずに回り込めたことから、研究チームは「透明に見せる素材の最初の実証に成功した」としている。
真の透明を実現するには、光のすべての波長を、 どんな形の立体でも完全に回り込ませることが課題だという。
「透明マント」については、 見えない兵士や軍用機などの開発のため米軍などが研究しているとされている。「見えない戦闘機」で有名なステルスは、 探知用のレーダーの電波を異なる方向に反射させて受信させにくくする技術で、光を迂回(うかい) させて見えなくする技術とは異なる。(ワシントン共同)
毎日新聞 2006年10月20日 17時16分