福岡で中2男子生徒がいじめが原因で自殺した事件がありましたが、 どうも1年時の担任の発言がいじめの発端になっている状況だったことがわかってきたそうです。
教師側からすれば、生徒をからかっていたつもりなんでしょうが、記事の発言は行き過ぎでしょう。 前後の文脈がわかりませんが、友人が落した文具を拾ってあげた生徒に対し「偽善者にもなれない偽善者」 という発言はいったい何なのか?
からかいの度を超えて、いじめ発言を繰返すようでは、教育者とは言えませんね。47歳ということなので、
経験豊かな先生ではないかと思うのですが、もしかすると、これまでも同じような発言を繰返していたのかもしれませんねぇ。
これまでは、生徒の自殺というような重大な事態にまで発展しなかっただけかもしれず、また生徒にも「からかい」
であると理解される程度のものだったのかもしれませんが、今回は違ってしまったのかも。
一生をかけて償うつもりであれば、名前も顔も自ら公表してはどうかとも思います。
それにしても、福岡市の飲酒運転事故以来、福岡県発のお騒がせな事件が多い。
asahi.com
いじめ、教師の言動影響「自殺の誘因」 福岡の中2自殺
2006年10月16日01時20分
福岡県筑前町の中学2年の男子生徒(13)が、いじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、 1年生の時の担任教諭が生徒に対し、不適切な言動を繰り返していたことがわかった。生徒の両親が 「教諭からいじめを受けていたのではないか」とただし、町教委や学校側が15日、認めた。校長は同夜、記者会見し、 教諭の言動について「自殺の誘因になったと思うが、主因かどうかはわからない」との見方を示した。
生徒の両親は、14、15両日、 自宅を訪れた三輪中学校の合谷智校長やこの教諭らとの話し合いを記者団に公開。この中で、 両親は同級生らから聞いたという教諭の過去の言動を示しながら、事実かどうか問いつめた。
両親によると、1年生の1学期に、 生徒がインターネットのサイトを繰り返し見ていると母親が教諭に相談。その後、その相談内容が同級生らに漏れ、 それにちなんだあだ名がつけられた。生徒はあだ名で呼ばれるようになったことを嫌がり、「学校に行きたくない」 と訴えるようになったという。両親は、相談内容を教諭が漏らしたと指摘した。
また、教諭は友人が落とした文具を拾ってあげた生徒を「偽善者にもなれない偽善者」と呼んだという。 生徒が2年に進級する際に担任が代わったが、新たな担任に対し、「この子はうそをつく子だ」 と申し送りをしたとしている。
ほかの生徒に対しても、漢字を書かせる際に、太った生徒には「『豚』が似合う」と言ったり、 忘れ物をした生徒を教室にある花瓶でたたいたりといった行為があったのではないかと問いつめた。
これに対し、教諭は相談内容を漏らしたことや「偽善者」という発言、「うそをつく子」 という申し送りなどについて、「はい」などと答えて認めた。 亡くなった生徒を集中的にいじめたのではないかと問いつめられたのに対しても、これを認め、その理由について 「からかいやすいというのはありました」と説明した。教諭は話し合いの後、記者団に「一生かけて償います」と話した。
合谷校長は席上、「そのこと(教諭の発言)が自殺につながった。一番大きな引き金になった。 子どもたちの一連のいじめも実際にはあったが、大本となった」と謝罪した。同夜の会見では「教諭の言動で、 その子が周りから見られる人間像が作られた。そのことによっていじめが生まれ、自殺に至ったと考えている」と語った。
この問題では、自殺当日の11日、生徒が「死にたい」と漏らしたのに対し、同級生らが 「本気なら下腹部を見せろ」などといい、ズボンを脱がせようとしたことなどがわかっている。
毎日インタラクティブ
福岡いじめ自殺:発端は学年主任の「いじめ発言」繰り返し
福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや) 智校長、中原敏隆町教育長、学年主任らが15日、男子生徒宅を訪れ、両親と面会した。学校側は、 男子生徒の1年時の担任教諭を務めた学年主任(47)がいじめ発言を繰り返し、 それが発端となって他の生徒にまでいじめ行動が広がったことを認めた。
両親と学校側の面会は報道陣に公開された。両親らは、自殺直後に学校が全生徒から取ったアンケートと、 両親が親しかった生徒2人に書いてもらったメモを基に「息子だけが1年の時からいじめられていた」 「一部生徒がアンケートで学年主任によるいじめを記述している」と指摘した。
また、 ▽1年の時に生徒らをイチゴやジャムに例えてランク付けするなど人格無視の発言を繰り返した▽ケガをしているのに仮病よばわりやうそつき扱いした− −ことなどを、同級生2人から伝えられたことを明かし「間違いないか」とただした。学年主任は「(男子生徒が) からかいやすかったから」と、いじめ発言を繰り返していたことを認めた。
さらに、母親が男子生徒のインターネット利用について教諭に相談した内容を他の生徒たちに明かして、 同級生らがこれに絡めたあだ名で呼ぶようになったいじめを誘発していたことも指摘した。母親によると、 男子生徒はこの後「学校に行きたくない」と言うようになったという。
両親がこうした教諭の言動がいじめ助長につながったのではないかと迫ると、合谷校長は「そう思います」 と答えた。
両親との面会の後、中原教育長は報道陣に対し「校長から今朝、(1年時の担任教諭の) 発言内容を聞いた。教師によるいじめがあったと判断している」。学年主任は「一生かけて償います」 とうつむきながら謝罪した。【川上敏文】
◇保護者に説明会
三輪中では15日夜、全生徒の保護者を対象にした保護者会が体育館で開かれ、 男子生徒が自殺した経緯など、これまでに判明したことを学校側が説明した。
学校側は報道陣をシャットアウトし、非公開の状態で保護者会を開催。会は約3時間半に及んだ。 関係者によると、学校側が謝罪した後、スクールカウンセラーが子供たちへの接し方を保護者らに指導。学校側は 「教師同士の連携を密にし、保護者とも連絡を取り合うようにし、小さなことも見逃さないようにしたい」と述べたという。
保護者からは学校の姿勢に対して批判の声が上がったが、中には 「われわれ親も子供のさまざまなサインに気付いていない面があるかもしれない」と自己批判する保護者もいたという。
自殺した男子生徒と仲が良かったという生徒の母親は「1年ごとに担任は変わるし、 担任はきちんと一人一人の生徒を見てくれていたのだろうか……。今、子供はとても傷ついている。 学校は今わかっていることを説明してほしい」と不安そうな表情で語った。【米岡紘子】
毎日新聞 2006年10月15日 20時40分 (最終更新時間 10月16日 1時47分)
いつもTBだけで失礼しています。
ここ数日もTBをいただき大変感謝してます。
しかし。。。なぜかここ数日TBが送れない状態が続いてます。
同じseesaa同士で不思議なのですが、
これに懲りず、これからもよろしくお願いします。
http://zara1.seesaa.net/
さて件のいじめ自殺に関してですが、
今回久しぶりに激昂しています。
今すぐにこの教諭は辞職すべきですね。
>いつもTBだけで失礼しています。
こちらこそいつもTBばかりですみません。
>しかし。。。なぜかここ数日TBが送れない状態が続いてます。
>同じseesaa同士で不思議なのですが、
私の記憶では、以前にもSeeSaa同士でTBが送れない、ということがあったので、また再発したのかもしれません。
そのうち改善されると思うので、あまり気になさらないでください。
>今すぐにこの教諭は辞職すべきですね。
教育者として適格とは思えないですが、償いという点からは辞職して済むとも思えない。
故人としての教諭のみならず、学校というシステムが狂ってしまっているのでは・・・
>故人としての教諭のみならず、
「個人」としての教諭のみならず、・・・です。
しかしあくまで個人的な意見ですが、今回の事件は、あの学校の関係者(生徒も含む)が、問題の教師に全ての責任を押し付けているように思えます。つまり、教師は生け贄です。生徒さんが自殺したのは最終的には他の生徒たちのいじめが原因だと思います。
亡くなった生徒のご両親に、しおらしく「先生がやってたので、自分らもいいと思って」て言ったのも、私には、”いいカンジに先生が全部持ってってくれたので、それに乗っかって皆で誤れば、自分への攻撃も非難も薄まるし”という考えが彼らの中になかったとは思いません。13歳にもなれば、何が正しくて何が間違ってるかの最低限の違いくらいわかっていた上であの生徒をいじめたはずですから。
自身がいじめられた体験のある方にとっては、この福岡の事件への思いは特別なものがあるのでしょうね、きっと。
>生徒さんが自殺したのは最終的には他の生徒たちのいじめが原因だと思います。
自殺の原因は問題の教師だけではない、という点は同感です。生徒たちは主な原因でしょうが、やはり教師や親の責任も少なくはないでしょうね。
>13歳にもなれば、何が正しくて何が間違ってるかの最低限の違いくらいわかっていた上であの生徒をいじめたはずですから。
うーむ、私は今どきの中学生を直接知らないのですが、最近の少年犯罪のニュースに接していると、昔の13歳ほど意識が大人になっていない気がします。
いじめた生徒を擁護する気はないのですが、ひょっとすると善悪がわかっていなかったのかも、とも思いますねえ。