時間が流れるのは早いもので、もう12月。恒例の新語・流行語大賞が発表され、今年は「なでしこジャパン」が大賞となりました。
東日本大震災の発生もあって、トップ10のうち、震災関連が半分を占めています。
さて、今年の選定は大賞を始めまず順当、という感じですね。それだけ多くの人達の関心を引く出来事があった年とも言えるでしょうね。
時の政権にまつわる言葉を入れておく、という点で「どじょう内閣」もしっかりと入れています。「3.11」の受賞者は、枝野元官房長官でしたか・・・このあたりの配慮も万全と言うことでしょうか。
「絆」は一時の流行でなく、これからも保ち続けるべきですね。
産経ニュース
年間大賞は「なでしこジャパン」 新語・流行語大賞 トップ10の半分は震災関連
2011.12.1 20:20
一年間の世相やニュースを反映した言葉を選ぶ「2011ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、年間大賞には女子サッカーワールドカップ(W杯)で初優勝した日本代表チームの愛称「なでしこジャパン」が選ばれた。トップ10のうち5つを東日本大震災関連の言葉が占め、震災の影響の大きさを改めて浮き彫りにした。
年間大賞の「なでしこジャパン」は、7月のW杯ドイツ大会で劇的な勝利を繰り返し、震災で沈んだムードの日本に元気を与えた。愛称は清らかで芯の強い日本女性の代名詞「やまとなでしこ」を念頭に、平成16年に日本サッカー協会が一般公募で決定した。
「スマホ」は、米アップル社の「iPhone」をはじめとしたスマートフォン(多機能携帯電話)の略称。街や電車では、画面を指でなでるように操作する人が急増した。
「どじょう内閣」は、9月に就任した野田佳彦首相の「どじょうは金魚にはなれないが、どじょうなりの良さがある」という趣旨の政見表明から。
お笑いブーム関連の言葉もランクイン。「どや顔」は、何かがうまくいったときに見せる得意顔のこと。「どうだ?」(関西弁では「どうや?」。縮めて「どや?」)という表情を指す言葉として芸人が使ってきたが、一般にも浸透した。「ラブ注入」も、乙女キャラで人気の芸人、楽(たの)しんごさん(32)のフレーズだ。
一方、東日本大震災関連の言葉がトップ10の半数を占め、震災が国民に与えたショックの深さを示した。
「3・11」は震災発生の日。米中枢同時テロを指す「9・11」と同様、日本人の記憶に刻み込まれた。「帰宅難民」は、震災で交通網がまひし、帰宅できなくなった人々のこと。「風評被害」は、東電福島第1原発事故に伴う放射能汚染の懸念から、福島県産の食品などが売れなくなるなどした現象だ。
一方、震災は人と人とのつながりの大切さも再確認させた。「絆」は被災地への義援金や物資、米国の「トモダチ作戦」など各国の救援活動の象徴となった。「こだまでしょうか」は詩人、金子みすゞさんの詩の一節。震災後に繰り返し放映されたACジャパンの公共広告で使用され、傷ついた日本人の心を癒やした。
選考は、用語辞典「現代用語の基礎知識」(自由国民社)編集部が60語を選出し、選考委員会が10語を選んだ。