中国・吉林省で建設中の鉄道区間で、橋脚の手抜き工事が発覚したとのこと。
手抜き工事、と書いてもチャイナ・クオリティと思うと、それほど驚きはありません。ああ、またか、という感じですね。
さて、問題の物件はRC橋脚のようですが、大量の石やがれきを混ぜていたようです。粗骨材にも程がある、ということですねぇ。
この欠陥橋脚のある橋梁区間16箇所を爆破処理して再度造るらしいですが、わざわざ「橋梁」と書いているところをみると、橋桁もかけてしまった後なんでしょうか、それともラーメン橋(橋脚と橋桁が一体構造)だったりするのでしょうか。
非常にイタイですね。
なお、工事の孫請け業者に問題があったかのようなニュースになっていますが、工事責任者は橋脚工事の経験が無い、元コックだったそうです。
未経験者がいきなり責任者を務める、というのは日本ではちょっと考えられない状況ですが・・・・よほどに人手が足りないのか、それともかの国の文化なのでしょうか。
こちらも、イタイ事情です。
YOMIURI ONLINE
中国で橋脚手抜き工事、爆破処理し当局者処分
【瀋陽=比嘉清太】中国吉林省白山の鉄道区間建設で、橋脚で使うセメントに大量の石やがれきを混ぜる手抜き工事が発覚した。
中国鉄道省は今月13日、この区間の橋梁16か所を爆破処理して作り直すと発表。鉄道省当局者10人以上が責任を問われて免職処分となった。
問題の橋脚は、同省の重点事業として総工費23億元(約279億円)で進められていた全長74キロの区間にある。孫請けの業者の工事責任者は橋脚工事の経験がない元コックだった。
(2011年11月16日18時36分 読売新聞)