2006年09月10日

「キレる子」の原因 調査へ

 文部科学省が、児童や生徒が授業中などに突然「キレる」原因を解明するため、来年度から調査を行うそうです。 特定の児童を数年間にわたって調査する方針だそうです。

 果してキレる原因を解明することができるでしょうか。キレる子供は、ある生活パターンや家庭環境の子供に多い、 というのはわかるかもしれませんが、原因解明までは至らないのでは、というのが私の予想。

 「キレる」行動をするようになった原因は、生活の仕方や親の躾・価値観、遊び方の変化などなど、 色々な要因が絡み合っていて、特定することは難しそう。

 ただ、テレビゲームで遊ぶことが多い、という点については、大いに影響があるのではないでしょうか。 うまくいかなければリセットする、必勝「パターン」がある、というような、 現実ではまず不可能なシステムが心に浸透していることと、「キレる」こととは関係が深いのでは。

YOMIURI ONLINE
「キレる子」の原因探れ、食事・睡眠など追跡調査へ

 児童・生徒が授業中などに突然、「キレる」原因を解明しようと、文部科学省は2007年度から、 「定点観測」調査に乗り出す。

 食事、テレビ視聴などの生活習慣や家庭環境が「キレる」現象にどう影響しているかを探ることで、生活・ 学習指導に役立てるのが狙いだ。

 同省は来年度予算の概算要求に約1億5000万円の関連経費を盛り込んでおり、今後、 モデル校や調査テーマ設定などに着手したいとしている。

 小中学校などの学校現場では、近年、普段はおとなしい児童・生徒が教師から注意を受けると、突然、 「うるさい」と食ってかかったり、教師に暴力を振るったりする「キレる」行動の増加が問題になっている。

 文科省によると、04年度に全国の公立小学校2万3160校で児童が起こした校内暴力は前年度比18・ 1%増の1890件に上り、過去最悪になった。喫煙など生活の乱れが表れる問題行動の場合、指導しやすいが、 通常は問題がない児童・生徒が「キレる」時は、原因がわかりにくく、指導も難しい。

 このため、文科省は05年に「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討会」を設置し、 科学的な視点で問題行動の背景を探る手法を検討。「高度情報化社会が子供の脳に及ぼす影響についての研究」「児童・ 生徒の情動に関する客観的なデータ」が必要との結論を得た。

 文科省は06年度、調査手法などの検討を重ね、 07年度から研究テーマの絞り込みや対象地域選定を行うための準備研究に着手する。

 幼稚園や小学校時代から特定の児童を対象として選び、保護者の同意を得た上で、 数年間にわたり調査する方針だ。〈1〉朝食摂取状況や睡眠時間などの生活リズム〈2〉 テレビ視聴やテレビゲームをする時間〈3〉家族構成――などを研究テーマとし、 これらの要素と行動がどうかかわっているかを分析する予定だ。調査は、 例えば五つの研究テーマで2000人ずつなどとする規模を想定している。

 幼児を対象にした「生活・成育環境と発達との関係」を研究している小泉英明・日立製作所フェローは 「問題行動がなぜ起こるか、推測で語られているが、実際はよく分かっていない。実態把握をするため、 科学的な証拠を集めることが重要だ」と話している。ら
(2006年9月9日14時32分  読売新聞)

 

posted by いさた at 01:32 | Comment(4) | TrackBack(0) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
切れるのは子供だけじゃない。
税金の無駄使いだね。下らない。
Posted by のびぃ太 at 2006年09月11日 20:05
 何か、すさんだ感じを受けるコメントですが(^^;、私は税金の無駄遣い、とは思わないですね。

 子供たちの将来のことを考えると、何らかの対策に取組んでいく必要性はあると思います。
Posted by いさた at 2006年09月11日 23:40
 いわゆるキレる子供ってのは自分が子供の頃にも居たと思います。ただ当時はナイフを振り回したり家を燃やしたりなんて事はしませんでした。単に胸倉を掴んでいい加減にしろと言うか素手の喧嘩になるだけでした。
Posted by ボッケニャンドリ at 2006年09月12日 09:00
>いわゆるキレる子供ってのは自分が子供の頃にも居たと思います。

 私が子供の頃にも、突然怒り出すような奴はいるにはいましたが、物事の限度をわかっていた点や、いかにも怖そうな格好や態度だったりと、今とは質が違っていたように思います。

 今、問題になっているのは、この質の違いによるところが大きいのでしょうか。
Posted by いさた at 2006年09月12日 13:24
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