来季のプロ野球は、セ・リーグも、現在のパ・リーグと同様なプレーオフ制を導入することに決ったそうです。
PSG(ポストシーズンゲーム)と言うようですが。交流戦も引続き開催。
ジャイアンツが抜群に強く、興行収入が順調なら、PSGは実現しなかった制度ではないかと思えますね。
さて、これでペナントレースでの順位が絶対的なものでは無くなり、一発勝負的な面白さが出てくるわけですが、
タイガースにとってはこれがどう働くか。
今季のペナントレース優勝は、ドラゴンズでほとんど決りでしょう。もうペナントレースは終ったような感がありますが、
これがPSGなら、タイガースも2位、3位でふんばればまだ日本一になれる可能性が出てきます。
タイガースは、前半戦好調でも、死のロードで沈んでしまうことが多いので、
Aクラスに踏みとどまれば優勝の可能性があるPSGは有利に働くことの方が多いのではないでしょうか。
しかし、引用記事にあるように、日本シリーズが両リーグの3位同士、ということもあり得るわけで、日本一決定戦、
と言うには迫力不足になるかもしれません。
プロ野球ペナントレースも、サッカーの予選リーグ突破的な考え方で、戦力を温存しながら、
Aクラスを狙う戦い方をするなど、戦略の転換・価値観の転換が必要かもしれません。
絶対的に1位ではなくAクラス狙いであれば、従来に比べて、若手を起用しやすい、 ペナントレース中に戦術テストをするなど、戦いに余裕が出てくると思うので、選手のレベルアップ・ 選手層を厚くするという観点からは望ましいのでは?
毎日インタラクティブ
PSG導入:試合数は4年ぶりに両リーグで統一、144に
4日に開かれたプロ野球実行委員会(議長=豊蔵一セ・リーグ会長)で、セ・ パ両リーグ同一方式のポストシーズンゲーム(PSG)が導入されることが、正式に決まった。 リーグ優勝はペナントレース1位チームとなり、PSGは日本シリーズ進出チームを決める争いとなる。 PSGの正式名称や、リーグ優勝チームにアドバンテージ(優遇措置)を付けるかなどの詳細は、 事業委員会で検討していく。
来季の試合数は4年ぶりに両リーグで統一され、144試合(うちセ・パ交流戦24試合)となった。 開幕はパが3月24日、セが同30日か31日となる予定。このためPSGもパが先行して開幕し、 セのPSGと実施日をずらす。日本シリーズは10月27日に開幕する。
この他、今秋のフェニックスリーグ(2軍教育リーグ)に韓国から斗山ベアーズ、 LGツインズの2チームが参加することが承認されたほか、地方球場の安全問題、審判問題などが話し合われた。 【神保忠弘】
◇PSG制度導入の目的は消化試合減らし、興行収入増
セ・リーグがPSG制度を導入する目的は明確。消化試合を減らし、興行収入を増やすことだ。パ・ リーグは、3位までがプレーオフに進出できる現行制度のおかげで「05年は消化試合が全体で1試合しかなかった」 (リーグ関係者)とされる。交流戦の導入で、巨人戦の放映権料など数億円規模の減収を強いられたセの各球団が、 パのプレーオフの隆盛を見て「わがリーグも」と考えたわけだ。
新制度の課題は、日本シリーズの権威をいかに保つかだろう。「リーグ優勝はペナントレース1位」 としたため、優勝チーム以外が日本シリーズに出る可能性が生じるからだ。
1950年のセ・パ分立から半世紀以上、 日本シリーズは両リーグの優勝チームが雌雄を決する形で行われ、ファンに親しまれてきた。「理想に対し、 球団経営という現実がある」(根来泰周コミッショナー)とはいえ、 「日本シリーズが両リーグの3位同士の対決となったらファンはどう思うか」(中日・伊藤一正球団代表) との懸念は消えない。
新制度は、とりあえず2年間実施される。球界関係者は「支障があれば、その時点で見直す」 (豊蔵一セ会長)とするが、球界の根幹にかかわる重大事項をコロコロと変更しては、ファンは混乱するばかり。 プロ野球関係者は腰を据えて、新方式の内容の充実と、権威の確立に努めてほしい。【神保忠弘】
◇判定を巡るトラブル、事業委で対策検討
今季、プロ野球で続発している判定を巡るトラブルに関し、今後は事業委員会(委員長=巨人・ 清武英利球団代表)で対策を検討することを決めた。検討テーマとして、 6人制の導入▽評価制度の導入▽リプレー映像による判定補助▽審判学校の創設−−など6点が挙げられている。 今後2週間をめどに各球団から意見を集め、それをもとに事業委員会で話し合っていく。
毎日新聞 2006年9月4日 20時43分 (最終更新時間 9月4日 20時56分)