2006年09月04日

岐阜県裏金17億、「燃やした」はウソ

 1992〜2003年度に岐阜県において、組織ぐるみでつくられた「必要悪」裏金は総額17億円にのぼる、 ということです。知事の了承の元だった、ということで、お墨付、もしくは黙認されていた、ということでしょうかね。
 一方で、処理に困って裏金を燃やした、という証言の少なくとも一部はウソだったそうです。 燃やしたのではなく使ってしまったそうで。

 この調子では、せっかくの調査で出てきた17億円も怪しい数字に思えてきます。隠蔽工作の末の17億円か、 といったところ。

 裏金を返還するのは当り前ですが、将来の防止策も重要でしょうね。これだけ長期間、 全組織ぐるみで裏金づくりを行っていたら、裏金づくり体質になっていて、そう簡単に改められるとは思えないです。

 

 岐阜県裏金問題の一連の報道を聞きながら、発覚しないうちに先手を打って裏金を処理しておこう、 という自治体が他に無ければいいですが・・・まあこういう問題は、程度の差はあっても、他にも必ず存在しているでしょう。

 たたけばホコリが出る、という自治体は全国にどれぐらいあるでしょうねえ。

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岐阜県・裏金を燃やすなら・・・

asahi.com
「梶原前知事、裏金隠し了承」 総額は17億円 岐阜県

2006年09月01日13時45分

 岐阜県の裏金問題で、弁護士による検討委員会(幅隆彦委員長)が1日、調査結果と提言を発表した。 組織ぐるみでつくられた裏金は92〜03年度にかけて総額約17億円にのぼると認定。 これらの裏金の存在を隠したことについて、委員会は「当時の森元恒雄副知事(現・自民党参院議員)の進言により、 梶原拓前知事が了承していた。他の幹部に比べても重大な責任がある」と指摘した。

 調査結果では、裏金がつくられていた当時の知事ら三役と管理職に返還を求めるべきだとし、 その総額は利息を含めて約14億円とした。また、裏金を焼いたり捨てたりしたと証言した職員について、 「業務上横領罪か器物損壊罪に問われる可能性がある」と指摘した。

 古田知事は、検討委員会の提言を受け、職員の処分や裏金の返還方法を早急に決める方針だ。

 裏金問題は7月初めに発覚。県は8月3日に内部調査の結果を発表し、 94年度に全庁で約4億6600万円の裏金をつくっていたことや、 森元元副知事の指示で県職員組合に裏金を隠したことなどを明らかにした。 職員6人が計500万円の裏金を焼いたり捨てたりしたとの証言も公表した。

 その後、森元元副知事は裏金隠しを認めた上で、公表しないことについて「梶原前知事の了承を得ていた」 とする談話を発表。一方、梶原前知事は記者会見をし、「一切報告を受けていない」などと関与を否定していた。

 検討委員会は、第三者の立場から県の内部調査結果を検証し、職員の処分や裏金返還のあり方、 再発防止策を提言するため、7月下旬に設置された。

 元裁判官を含む弁護士3人で構成。梶原前知事から直接聞き取り調査をするなど、 事実関係を解明するために独自の調査もしてきた。

 

岐阜県裏金、組合流用は1億4千万円 「焼却はウソ」

2006年09月04日06時13分

 岐阜県の裏金問題で、隠蔽(いんぺい)工作のため県職員組合に集められた裏金のうち、 組合活動や梶原拓前知事の訴訟費用などに流用された額は約1億4000万円にのぼることが、 弁護士による検討委員会の調査でわかった。記録が残らないよう、多くは現金で集めていた。県の内部調査に 「裏金は焼いて処分した」とした職員の証言の一部はウソで、 実は飲み食いに使っていたことも検討委員会の調査で明らかになった。

 検討委員会の調査では98〜05年度に約2億8300万円が組合に集められた。 集約に関与した当時の県幹部らは「後で県に返すつもりだった」と釈明しているが、実際には半分が使われていた。

 このうち約1億2000万円は、組合の行事や他の労働組合との交流、 不祥事で懲戒処分を受けた職員への支援などに使われた。約2000万円は組合の正規会計へも繰り入れられていた。

 検討委によると、裏金は当初、口座振り込みで集めていたが、 99年度以降の約2億円はすべて現金で集めた。当時の組合委員長は、 口座振り込みだと振込人が判明してしまうので切り替えた、と説明しているという。 検討委はこうした不透明な金の流れを精査した結果、県の内部調査より流用額が約3000万円拡大した。

 検討委は、県の内部調査で裏金を焼いたと主張した職員4人の再調査も進めた。この中で、「異動の際、 裏金を後任に引き継いではいけないと考えて、100万円を焼いた」と話していた統計調査課の職員は、 焼却はウソだったことを認め、「在籍していた2年間で約300万円の裏金を全額使い切った」と証言を変えた。

 使い道は、課長の交際費に年30万〜40万円、管理監の交際費に年10万〜15万円。ほかに、 職場懇親会の2次会や、東海4県の課長会議の懇親会、東海3県1市のソフトボール大会の費用、 ビール券やタクシー券などに使っていたという。

 

posted by いさた at 16:03 | Comment(3) | TrackBack(3) | 思い事(固め) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
公金横領だあ!
ライブドアより悪質じゃないか。
それなのに、逮捕者が出ないとはおかしい日本だ。
Posted by のびぃ太 at 2006年09月04日 19:48
 埃どころか叩いてるうちに崩れ落ちちゃいそう。前の前の知事は混乱を招くからそっとしておけなんて言ったらしいけど、何だか北朝鮮に対して言ってるみたいだ。

 それにしてもライブドアと比較したら明白に黒なのにまさか誰かが退職しただけで終らないでしょうね。
Posted by ボッケニャンドリ at 2006年09月05日 09:02
>のびぃ太さん、ボッケニャンドリさん

ちょっと伝え聞きではっきりしないのですが、公務員は法律で守られていて、責任を追及されない(一般に刑事責任を問われる事項でも責任を問われない)ケースがある、と聞いたことがあります。

裏金問題は恐らくそう言うケースに該当するのではないかと思いますが、逮捕や退職はおろか、裏金を返済したら終り、ということになるだろうと予想しています。
Posted by いさた at 2006年09月05日 12:46
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岐阜裏金 焼却処分はウソ
Excerpt: 『裏金焼却』はウソ 岐阜県庁問題 岐阜県庁の裏金問題で、男性職員が県の内部調査に約百万円を焼却したと説明した証言は虚偽で、懇親会などに使っていたことが三日、弁護士らによる検討委員会の調べで分かっ..
Weblog: zara's voice recorder
Tracked: 2006-09-04 17:01

岐阜県職員「裏金焼いた」証言はウソ
Excerpt: 「裏金は焼いて処分した」というのはウソだった・・・。 岐阜県の裏金問題で、隠蔽工作のため県職員組合に集められた裏金のうち、組合活動や梶原拓前知事の訴訟費用などに流用された額は約1億4000万円にのぼ..
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Tracked: 2006-09-05 21:26

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Tracked: 2006-09-07 23:14
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