しばらく前に、制御不能になったアメリカの人工衛星が地上に降ってくる、とニュースになっていましたが、今度はドイツの衛星です。
インドのベンガル湾上空で大気圏に突入し、今のところ衛星の破片などは地上では見つかっていないとのこと。
人類が宇宙空間へ行きだしてから半世紀ぐらいでしょうか。
地球に近いところには、「デブリ」と呼ばれる宇宙ゴミ(衛星やロケットの部品、残骸等)が大量に存在し、地球の周りを周回しているそうですが、これからは古くなった人工衛星の落下が、新たな「環境問題」になってくるのかもしれません。
地球の表面積の割合から、落下する場所は海である確率の方が高いわけですが、衛星が落ちてきて何らかの被害が起きる可能性もゼロではありません。
まあ、隕石が落ちてきてケガをしたらどうしよう、という心配をするレベルのことなのかもしれませんが、衛星落下の頻度が上がってきたら、そう言っていられないかもしれませんね。
落下位置をできるだけ性格に予測する技術がこれから必要になるのでは。
YOMIURI ONLINE
ドイツ衛星、大気圏突入はベンガル湾上空だった
ドイツ航空宇宙センターは25日、運用を終えた同国のエックス線観測衛星「ROSAT」について、日本時間の23日午前10時50分ごろ、インド洋のベンガル湾上空で大気圏に突入したと発表した。
米国などの観測データをもとに軌道計算したもので、同センターは、今のところ衛星の破片が地上で見つかったという報告はないとしている。
衛星は重量約2・4トンで、大気圏突入後、望遠鏡に使う鏡など最大で30個(計約1・7トン)の破片が燃え尽きずに地表に到達すると予想されていた。
衛星は、大気圏突入に先立つ同9時半ごろに日本列島上空を約2分間かけて通過した。
(2011年10月26日11時56分 読売新聞)