アメリカの天文学者団体が、冥王星を惑星から外した惑星の新定義について、「将来的に改善が熱望されている」 とする声明を発表したそうです。
やはり、唯一自国の天文学者が発見した「惑星」として、その名を留めたいのでしょうね。 アメリカ人はそういうことに非常にこだわりがあるように思いますが、それほどに大切なことなのでしょうか。
声明の中で「現在の学校の教科書を捨てる必要はない」と述べているそうですが、米国内のみ、冥王星は惑星である、 という方向になる可能性もありそうです。
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冥王星外し、米惑星科学者団体が「改善」求める声明発表
2006年09月01日10時41分
冥王星を太陽系の惑星から外した国際天文学連合(IAU)の定義について、 米天文学会の惑星科学部会は「将来的に改善が熱望されている」とする声明(8月30日付)を発表した。冥王星の 「発見国」の米国では、著名天文学者らが定義を拒否する署名をインターネット上で集めるなど、 新定義への反発が表面化している。
声明は、IAUの新定義決定の権限と、決定過程で同部会メンバーの意見が採り入れられたことを 「理解している」としながら、定義にすべての点で「不明確な部分がある」と指摘。将来的に改善していくよう求めた。
また声明は、定義は一般社会と科学者の双方が納得するものになるべきだ、との考えを提示。 冥王星を惑星とした「現在の学校の教科書を捨てる必要はない」とした。
IAUは8月24日、惑星を「水金地火木土天海」の8個とし、従来は第9惑星とされていた冥王星を 「矮(わい)惑星」という新たな分類に振り分けることを決めた。冥王星は1930年、米天文学者のクライド・ トンボーにより発見され、これまでは「米国人が見つけた唯一の惑星」という地位にあった。