昨晩NHKのニュースで、福島県で除染作業が本格的にはじまったという話題を見ていました。
読売の記事では、それにともなって清掃業や塗装業から除染作業に参入する業者が増えており、中には個人住宅の除染に100万円を請求された、といったトラブルも発生しているようです。
除染が新しいビジネスになっている、ということですね。一般的な相場が無いから、請求額で揉めるトラブルも起きて当り前、というところでしょうか。相場が定ってくれば、トラブルもある程度はおさまるでしょう。
ところで、NHKのニュースを見ていると、除染作業をする業者は、防護服のようなものを着るでもなく、普通の作業服のようなもので作業をしていました。
膨大な面積の除染を進めていくそうですから、除染の仕事は毎日行うと思うのですが、業者の人達が除染作業中に放射線を浴びる量はどうなのか?という問題はないのですかね。
問題ないとすれば、特に除染をしなくても被曝量は基準値以下なんじゃあ?という気もしますし、除染の効果というのは、結局どれぐらいあるのかよくわかりませんね・・・
もう一つ、除染で建物を洗浄した水には放射性物質が含まれているし、はぎ取った表土も同様。取除いたモノは、どうやって処理するんでしょうか。
除染の効果として確かそうなのは、「除染した」ということで得られる多少の安心感、なのでしょうか。
YOMIURI ONLINE
除染費用トラブル…100万円要求の業者も
東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の除染作業が本格化している福島県で、個人宅の除染に100万円を業者から請求されるなどのトラブルが起き始めている。
費用を巡るトラブルは今後増える恐れがあり、標準的な作業内容や目安となる費用などを盛り込んだガイドラインを設ける必要性を指摘する声も出ている。
除染を巡っては、市内全域についての除染計画をまとめた福島市のように、自治体が計画を掲げて特定区域で重点的に作業を進める動きがある一方で、住民が直接業者に除染を依頼したり、業者がセールスしたりする例も少なくない。
トラブルになるのはこれらのケースが多く、県除染対策課には、「業者に住宅の除染を行ってもらったら、100万円を請求された」という苦情が寄せられた。同様の苦情は数件来ているという。
福島市にも除染の費用を巡る相談は多く、業者に20万円で除染を頼んだ市民から「この費用は、国か東電がもってくれるのか」という問い合わせもあったという。
民家などの除染を行う専門業者はこれまでおらず、清掃業や塗装業などから続々と参入している。南相馬市のビル管理業者は「住宅の清掃とほぼ同様の方法で算出すると、住宅1棟につき20万〜30万円が相場ではないか」と話す。
(2011年10月19日03時12分 読売新聞)
トラバをいただき、ありがとうございます。
さて、この一件、管理人様仰るように、今だけの問題だと思うのですが、実際に除染を依頼する側は切羽詰まっているでしょうし、ただ、業者の良心に期待したいところです。
作業に入る前に見積もりをとるなりして、費用の目安をつけてから作業の依頼をする、あるいはセールスしてくるような業者には依頼しない、といった自衛策が要りますね。
現実は、良心的な業者ばかりではない、弱みにつけ込んでくる者は必ずいる、ということですね。