にわかにクローズアップされたシュレッダーによる幼児の指切断事故。実際に子供が事故に遭ってしまった親御さんは、 悔んでも悔みきれない思いでしょうし、同じ親の立場として心中お察しします。
ただ、TVなどでは、シュレッダーはこんなに危険だ、
こんな製品に安全対策をしていなかったメーカーに事故原因がある、
という一種のメーカーたたき報道になっている印象を受けました。
確かに、シュレッダー自体に指の巻込み対する安全対策が成されていれば、事故は防げたかもしれないし、
指の切断までには至らない怪我で済んだかもしれません。
とは言っても、シュレッダーの安全対策の不備は、事故原因の一端でしかなく、子供に対して親の監督、 また運用での安全対策が行届かなかった、ということもまた事故原因の一つだと思います。 子供がシュレッダーにふれられるような環境では、事故のことをある程度予測して、 例えばシュレッダーを使わない時は必ずコンセントを抜いておくとか、シュレッダーの置き方を工夫して、 幼児を近づけないなど、運用での対処が必要でしょう。
報道では、こういった運用での対処の仕方も、あわせて積極的に伝えていくべきではないでしょうか。
asahi.com
シュレッダーで幼児の指切断 経産省が注意呼びかけ
2006年08月23日13時52分
事務用シュレッダーに幼児が指を挟まれ、切断する事故が相次いだ問題で、経済産業省は23日、 ビジネス機械・情報システム産業協会と全日本文具協会の業界2団体に対し、 ほかに事故が起きていないかなどの報告を求めるとともに、幼児の事故への注意喚起と再発防止を要請した。 個人情報保護意識の高まりで家庭でもシュレッダーが普及していることから、 消費者にもシュレッダーに幼児を近づけないよう注意を呼びかけている。
同省などによると、事故が起きたのは「アイリスオーヤマ」(仙台市)と「カール事務器」(東京) の製品。
今年3月、2歳の女児が静岡市の自宅兼事務所でアイリス社製の「SCA―410D」 の紙投入口に過って両手を入れ、指9本を切断した。投入口にあるセンサーが紙を検知すると作動する仕組みで、 センサーが女児の手に反応したという。
同機種は事務所での利用を想定。A4の紙約10枚が処理でき、 使いやすいように紙投入口の幅を同社製では最も広い約8ミリにしてあった。同社は事故を経産省に報告し、 投入口の幅を約3ミリにする改良をしたという。
やはり投入口の幅が広い計5機種約4万5000台について、部品を無償で交換する。同社は 「製品の欠陥・不具合ではないと考えているが、事故を重く見た」という。
また、7月15日には、2歳の男児が東京都板橋区の自宅で、カール社製の「DS―4000」 に左手を巻き込まれ、指2本を切断した。
同機種は自宅兼事務所などでの利用を想定し、A4の紙4枚が処理できるタイプで、 投入口の幅は約4ミリ。今後は幅を3ミリ以下にするという。販売済みの同機種約9100台については、 子どものいる家庭や要望があった分は改良するという。
経産省によると、シュレッダー投入口の幅などについては法令上の基準はないという。同省は、 事故が続いたことを重視し、一般利用者に注意を呼びかけることにした。
ビジネス機械・情報システム産業協会によると、 業務用シュレッダーは例年3万台弱の出荷実績で推移していたが、昨年は7万6856台と前年比2倍以上に達した。 同協会は「個人情報保護法が全面施行された影響でシュレッダーを導入するオフィスが一時急増した」と話している。
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朝日新聞社の調べで、同省が把握しているケースのほかに、公的機関などに、 幼児らがシュレッダーに手を挟まれてけがをするケースが少なくとも3件、報告されていたことが分かった。
独立行政法人製品評価技術基盤機構によると、00年4月、 投入口に残っていた用紙を取り出そうとした際、中指が挟まれ、重傷を負った。また、 同7月にも1歳7カ月の幼児が手を挟まれて重傷。さらに、東京都消費生活総合センターにも1件、 似たような事故の相談が寄せられたという。



