NEXCO西日本の社員が、およそ2年間にわたってシステム管理や広報物の印刷などの業務約3600万円分を、上司に許可を得ないままに業者に発注していたことが発覚したそうです。
会社名の契約書を偽造したり、委託料は社名入りの口座を作って自腹で支払ったりしていたそうですが、支払いが滞ってわかったとのこと。
いったいなぜこんなことをしたのでしょうか?発注業者に対して弱みでもあったのか、それとも正式に発注できない理由がNEXCO内部にあったのか、それともそもそも内部で処理すべき業務だったのか?
自腹で委託料を支払っていたのは社員が無断発注の発覚を恐れてのことで、いろいろな嘘を重ねていった結果でしょうが、無断発注に及んだ理由がよくわかりませんね。単に自分が契約手続きをまともにしていないことを隠すためだけだったのか?
上司の監督不行届き、という面もありそうですが、そちらは追及されているのかどうか。動機がわからないのでは、不可解なままですし、出勤停止2ヶ月というのは処分として妥当なのかよくわかりませんね。
NEXCOの契約に対する信用が損なわれているので、単に該当社員を処分したからはい終わり、とはならないと思いますが・・・動機やら上司が気づかなかった原因など、追及しておく必要がありますね。
asahi.com
無断発注、自腹で1500万円払い隠す 西日本高速社員
西日本高速道路は20日、30代の男性社員が、高速道路情報を載せるホームページのシステム管理など約3600万円分の業務を勝手に業者へ発注したとして、2カ月の出勤停止処分にしたと発表した。男性社員は発覚を恐れ、親戚にも金を借りて1500万円を自腹で支払っていたが、業者の連絡で発覚した。
男性社員は2009年4月〜今年2月、上司の許可を得ずシステム管理、広報物の印刷などを無断で発注。会社名義の契約文書を偽造して業者に渡していたほか、社名の入った口座を作り、業者に委託料を支払っていたという。
しかし、業者から「支払いが滞っている」と連絡があり、不正が発覚した。同社は「本人が契約手続きを怠り、上司も気づかなかったのは確かだが、理由が分からない」としている。
「架空発注」とかいう話なら、すぐに理解できる話ですが、これは確かに不思議ですね。ご指摘の様に、よほどの弱みを握られていたという可能性は十分にあり得る話かと存じます。この一件、続報を見てみたいですね。
NEXCOが内部調査の上、詳しい事情が公表されると良いですが、そうなるでしょうか。それとも、これっきりなのか・・・・
上司が気づいていなかったというのもこれまた不思議ですが、組織としての管理体制も問われるところです。