2006年08月21日

風力発電が逆境に立たされつつある

 引用したasahi.comの記事は、風力発電に逆風、ということです。要するに電力会社が、 供給が不安定な風力発電の電力は買いたくない、ということでピンチだ、ということなんですねえ。

 環境問題も、結局は経済の仕組みが壁になる、ということですね。一般的には、 環境に配慮するとコストが高くなるから利用が進まない、ということが多いと思いますが、 この風力発電の場合は発電しても売ることが出来ない、ということなんですね。

 現在の経済の仕組みに適合させる、という努力も確かに必要だと思います。

 しかし、風力発電は安定して発電できない、ということは実用化する時点でわかっていた欠点だと思います。
ならば、安定して電力を供給できるように、例えば蓄電技術を開発するとか、 他の出力調整が出来る発電方法と組合わせて使うとか、または電力を売るだけではなく、 風力発電所近辺の電力を直接供給するとか(これは法律的に問題があるかもしれませんが)、 技術的に問題を改善する努力が必要だと思いますが、これらについては取組まれていなかったのでしょうか? それとも技術的に困難、あるいはコストがかかりすぎるのでしょうか?

 発電方法としてクリーンだ、ということで、日本の至る所で、 風力発電の巨大なプロペラが林立する風景もどうかと思うのですが、 電力会社による電気の買取り以外の利用方法も考えていかないとダメですね。

asahi.com
風力発電に逆風 「不安定で送電網に負担」

2006年08月21日06時48分

 クリーンなエネルギーとして脚光を浴びている風力発電に逆風が吹き付けている。 風速によって出力が大きく変わる風力発電の増加に伴い、家庭や会社に送られる電気の「質」 が落ちる心配が高まってきたとして、電力会社が風力発電の電気の購入を抑え始めている。政府は、 風力発電の出力を10年度までに今の3倍の300万キロワットに引き上げようとしているが、目標達成は難しそうだ。

 風力発電は通常、一般企業が設置し、電力会社に電気を売っている。環境意識が高まるなか、 二酸化炭素を排出しないために急速に広まり、全国に設置された風車の出力は昨年度末で100万キロワットを突破。 しかし、電力会社側は最近、これまでの「無制限購入」を見直している。

 北陸電力は今年度から、風力発電で出力された電気の募集(購入)枠を2万キロワットにした。 すでに応募がそれを上回り、22日に契約相手を絞る抽選会を開く。

 同社は3月に、営業地域内での受け入れ出力枠を15万キロワットに設定した。 その時点で約10万キロワットは決定済みで、05、06年度は残る枠を2万キロワットずつ分けた。

 昨年度は募集枠を設けなかった中国電力も今年度は5万キロワットに限定。 四国電力はすでに受け入れ枠がいっぱいで、今年度の募集はゼロだ。

 電力会社は、電気の需要に合わせて火力発電所などの運転を調整する。出力変動の大きい風力発電が増え、 送電網につながると、全体の出力制御が難しくなり、工場などへ送る電気の周波数を一定に保ちにくくなる、 というのが業界の主張だ。周波数が不安定だと、電気機器などにトラブルの恐れがあるという。  新たな取り組みも始まった。北海道は「送電網への影響が大きい時期には電気を買い取らない」 との条件付きで今年度に募集。東北は、蓄電池を組み合わせ、 風力で発電した電気を安定させることを条件に約5万キロワット募る。ただ、 主要電力会社の既存の受け入れ枠は既にほぼいっぱいなだけに、政府目標は風前のともしびだ。

 

 

posted by いさた at 13:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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