新日鉄が、東日本大震災の津波で沿岸地域にたまったヘドロを、土木工事用の土に再利用する実証実験を行っているそうです。ヘドロに鉄鋼スラグや石灰を加えて水分やゴミを取り除くと、普通の土の2.5倍の強度を持つ土にできるとのこと。
被災地で3千万トンといわれるヘドロを再利用し、復旧工事に使うことができることから、被災自治体からの受注を獲得したい、という意図のようです。
鉄鋼スラグを入れるところが、新日鉄の技術の特徴でしょうか。自社の製鉄所の副産物も同時に利用できますね。ヘドロ処理量も、多少は減量されることになるでしょうね。
実用になるとして、ちょっと心配なのは再利用土に含まれる成分と、使用する場所でしょうか。
塩分やヘドロに含まれているであろう重金属や有害物質はどうなっているのか。例えば塩分は、鉄筋コンクリートなどの構造物の腐蝕促進につながります。重金属なども、濃度によっては再利用土で造成した土地が「土壌汚染」されている状況になるかもしれません。
再利用度の使用箇所をよく考える必要がありそうですね。
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津波のヘドロ、工事用の土に変身 新日鉄が再利用技術
新日本製鉄は14日、東日本大震災の津波で沿岸にたまったヘドロを、土木工事用の土に変える実証実験を仙台市内で公開した。震災で壊れた防潮堤や高台の復旧に活用できるため、被災自治体からの受注につなげる狙いだ。
環境省の推計では、ヘドロは被災6県で最大計3千万トンにのぼる。再利用にはヘドロに含まれる多量の水分や木片、ビニールなどのゴミを取り除く必要がある。
実験では、新日鉄のグループ会社、新日鉄エンジニアリングの大型機械を使用。製鉄所の副産物として出る「鉄鋼スラグ」を原料とする改質材や石灰をヘドロに加えてからゴミなどを取り除くことで、普通の土の2.5倍の強度を持つ土木建設用の土に変えられる。同日は約2立方メートルのヘドロを土に変えた。実験は22日まで続ける予定。(西山明宏)



