愛媛県が導入している電子入札システムで、ある条件の入札案件において、ソースコード画面を開くと最低制限価格が入札者に見えてしまう不具合が発覚したとのこと。
発覚のきっかけは、ある工事で最低制限価格と同額の入札があり、役所が業者に確認したことだそうです。
期せずして、最低制限価格を事前に公表するタイプの入札システムになっていたということですね。
いったい、どれぐらいの業者がこの「透明すぎる」仕組みを知っていたのでしょうね。4年半前から使用されているそうですから、この案件のみに留まらないでしょうし、結構な数の業者がこの点を利用していたのではないかと想像します。
こういうのは、案外クチコミで広まっていそうな感じがしますね。
私自身は下請業者になるので、発注者の電子入札に参加したことはありませんが、電子入札システムは他の都道府県や市町村など、結構似たようなシステムを使っているかもしれません。
入札案件の公開や検索システムは似たものが結構あるので、そこからの類推ですが・・・他の電子入札システムも一度調べて見る方がよいのかもしれません。
愛媛県のケースは、氷山の一角である可能性もあります。
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入札システム、透明性あり過ぎた 4年間丸見え 愛媛県
愛媛県は12日、県発注の土木工事などに導入している電子入札システムで、入札者がパソコン画面を操作すると入札前に最低制限価格が見えてしまう不具合があった、と発表した。同システムは4年半前から使われており、県は開発したNECにシステムの修正を指示し、今後1カ月に予定されている入札を中止した。
県土木管理課によると、9日に実施された同県宇和島市での河川工事の入札で、最低制限価格と同額の入札があった。不審に思った県の担当者が応札した業者に確認したところ、「たまたま開いた画面で最低制限価格が見えた」と説明。県側が確認したところ、プログラムを表示する画面(ソースコード画面)を参照すると、800万円未満の指名競争入札と23億円以上の一般競争入札の最低制限価格(調査基準価格)が誰にでも見えるようになっていたという。
県の電子入札システムは2007年4月に全面導入され、11年9月までに約8500件、計約355億円分の入札で使われていた。