AutoCadと他のCad間でデータ変換を行う場合、文字サイズが変わってしまいますが、その理由についてAutodeskのテクニカルQ&Aにわかりやすい回答がありました。
Autodesk-Technical Q&A
SXF 変換を行うと、文字の高さが変わる
Autocadの文字高の仕様:
紙に印刷される文字の高さを「文字高」としている(3.5mmの高さの文字は3.5mmの高さに見える)
その他の多くのCADの仕様:
文字の上下にある空白部分を含めた文字オブジェクトの高さを「文字高」としている(3.5mmの高さの文字は3.5mmよりも小さく見える)
例えば、dwgファイルをAutocad以外で取り込む場合、Autocadでの文字高3.5mmのまま変換すると、表示上は文字が小さく見えることになります。
見た目を同じにしたい場合は、3.5mm×係数で、大きめの文字にして取り込む必要があります。(その代わり、変換後の文字オブジェクトとしての高さは3.5mmでは無くなってしまいます)
データ属性と見た目の互換性は、あちらがたてばこちらが立たず、ということですね。ユーザが多いAutocadでこのような問題が存在しているということは、(文字高の仕様がAutocadと異なる)SXFがなかなか広まらない一因であると思われます。