警察庁がカーナビ向けに道路状況の情報を発信し、交通事故防止につなげる実験を始めたそうです。
今は東京と神奈川の一部道路で、割と新しい日産車の一部カーナビが対象と、対象範囲は広くないものの、一時停止を無視しそうになると「一時停止です」といったアナウンスがカーナビから流れるようです。
対象の地域や対象のカーナビも、これから増える予定だそうで、注意喚起の情報として有効性が認められれば、やがては全国に広まるのかもしれません。
ただ、こういう情報は、あくまでも注意喚起で、危険を判断してくれているわけでは無いですね。
クルマが自分で危険性を判断して回避運動をしてくれる時代ならともかく、人間が運転しているうちは、「カーナビの警告が無いから大丈夫」とナビに危険性の判断を委ねるような行為は、かえって危険性を高めることになりますね。
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「この先、一時停止」カーナビ通じて事故防止 警察庁
ドライブ時の道案内役に定着したカーナビを、交通安全に生かす試みが始まった。今年7月から警察庁が一部の道路に設置した通信機が、道路の状況を発信。カーナビが受信してドライバーに伝える仕組みで、事故防止につなげる狙いだ。
出合い頭事故の危険がある交差点では、「この先、左に車がいます」。一時停止を無視しそうになると、「この先、一時停止です」。日産自動車が2009年から一部車種に搭載し始めたカーナビから、そんな警告が今年7月から出るようになった。警察庁が、東京都や神奈川県の一部道路で危険情報を発する通信機の運用を始めたためだ。
発売中の日産車には、新型カーナビを追加で搭載することが可能。08年度以降に装着したカーナビでも、ソフトの書き換えで対応できる場合がある。トヨタ自動車は、今秋以降に同様のカーナビを採用する計画という。警察庁も、通信機の設置を広げる方針だ。(宮崎健)