アメリカの東海岸では、大型ハリケーンの上陸可能性があるとして、 ニューヨーク市などでは低地の住民25万人に対して避難命令が出されたり、全ての公共機関が止まる予定であるなど、 混乱しているようです。
もし、ニューヨークに大型ハリケーンが上陸すれば1893年以来、およそ120年ぶり。また、 先日東部のバージニア州でM5.8の地震があり、原発2基が緊急停止するなどするなどしましたが、 こちらはおよそ70年ぶりのことだそうです。
日本では強い台風やもっとマグニチュードの大きい地震が珍しくないですから、 アメリカ東部ではこの程度の規模のものでまた大騒ぎしているな、という感じもしますね。
しかし、もともとハリケーンや地震が珍しい地域で起きていることなので、その地域の人々にとっては 「滅多にない未曾有の災害」であり、100年に1度程度の頻度の災害であれば、「想定外」である事態だと思われます。
社会インフラもその規模の災害に対応するレベルには整備されていないかもしれません。 そのような状況であると想像すれば、今の騒ぎも当然の事態かと思います。
日本も、今年は台風や記録的豪雨が多い状況です。アメリカのハリケーンがどうなるのかはわかりませんが、 巨大都市圏で発生可能性のある大規模な災害への対処として、今回のアメリカの対応方法は、日本でも参考にできるかもしれません。
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大型ハリケーン、NY直撃か 住民に初の避難命令
米国東海岸沖で北上を続ける大型ハリケーン「アイリーン」の直撃の可能性が指摘されているニューヨーク市は26日、 マンハッタンのバッテリーパークや金融街など、海岸沿いの低地の住民25万人に対し、 27日午後5時までに避難するよう命令した。米国最大の都市で、避難命令が出るは初めてだという。
ニューヨークに大型ハリケーンが上陸すれば、1893年以来。 ニューヨーク市では27日正午からすべての公共交通機関が止まり、上陸が予想されている28日は、 空の便が相次いで欠航になる見込み。週末のブロードウェー公演や大リーグの試合もキャンセルされた。
毎年のように上陸する南部に比べて東海岸はハリケーンに慣れていないため、ニューヨークでは市民が停電や断水に備えて、 スーパーで行列をつくった。
米東部時間23日午後1時51分(日本時間24日午前2時51分)ごろ、 米東部バージニア州を震源とするマグニチュード(M)5.8の地震があった。米東部では67年ぶりとなる規模で、 首都ワシントンを含む広い地域が大きく揺れた。震源に近い原子力発電所で原子炉2基が緊急停止するなど、 計13カ所の原発で異常が感知された。
ワシントンでは、ホワイトハウスや国防総省など連邦政府機関などの建物から職員らが一時的に退避。航空便や鉄道、 地下鉄のダイヤが乱れ、信号が止まって道路が渋滞するなど、首都機能が一時的にマヒした。
米地質調査所によると、1897年に今回と同じ付近を震源とするM5.9の地震があり、 1944年にはニューヨーク州でM5.8の地震があった。
この地震で、震源から十数キロの距離にあるノースアンナ原発(加圧水型、計195万キロワット)の2基が緊急停止した。 外部からの電力供給が途絶え、非常用ディーゼル発電機で原子炉を冷却している。原発を運転する発電会社によると、 施設の異常や放射能漏れはないという。CNNによれば、原発施設の担当者は 「この程度の地震には耐えられるように設計されている」と話した。ディーゼル発電機の燃料は3日分はあるという。
そうですか。120年ぶりのハリケーンですか。
日本の東京などは、災害に見舞われる可能性が高いですが、このアメリカ東海岸は、天災などでもリスクが小さい場所なのだと分かりますね。
日本に比べれば、確かに自然災害のリスクは小さいでしょうね。それが地域の発展、国の発展に一役買っているとも思います。
今のところ、ハリケーンは東海岸地域に上陸し、大雨による被害が懸念されているようです。どうなるのでしょうか。