大阪府の教員採用試験で、受験者が試験の様子を盗撮して、その動画をYouTubeで公開しているとのこと。
盗撮して公開した本人は、試験には過去に一度不合格、今回も不合格になっており、 「盗撮は試験のおかしさを証明するための証拠」的なことを主張しているそうで、大阪府教育委員会が本人から事情を聞くそうです。
京大などの入試でネットカンニング、 という事件もありました(その後の東日本大震災発生で、騒ぎも消え去りましたが)。しかし、 こちらはカンニング目的では無いようです。
試験不合格がよほど不満だったのか、それとも本当に試験に不正がありその告発となるか、と想像もできますが、 まあ前者である可能性の方がはるかに高そうです。
私が先日受験してきた技術士の試験では、試験の注意事項として、試験室内の写真撮影は禁止、という項目が出ていました。
京大入試の件も影響しているのかも知れませんが、昨年度などは自分の書いた回答(論文)を記録しておくために、
提出直前に解答用紙をケータイのカメラで撮影する受験者もいたらしいので、そちらの影響の方が大きいかも知れません。
この盗撮された府教委の試験も、というか他のさまざまな試験においても、撮影・録音の禁止、 という禁止事項は必須のものなのでしょうね。
YOMIURI ONLINE
教員試験の様子を女性が盗撮、動画サイトで公開
7月に実施された大阪府の公立学校教員採用試験の1次選考で、受験した府内在住の女性(43)が試験中の様子を盗撮し、 複数の動画をインターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開していることがわかった。
府教委は「カンニング目的ではないようだが、許されない不正行為」として、サイト管理者に動画の削除を依頼し、 業務妨害での被害届提出を検討している。
府教委によると、採用試験は府立高校や特別支援学校、大阪、堺両市以外の市町村立小中学校の教員志望者が対象で、 9164人が受験した。年齢制限は原則45歳以下。
投稿された動画は高校英語教諭の試験で、 7月17日に実施された集団面接と同月24日の筆記テストの様子を録画した4本(計18分53秒)。 受験の際に衣服などに小型カメラやマイクを仕込んでいたとみられ、面接官2人との質疑応答や本人の解答用紙などを撮影していた。
府教委は今月10日、試験の点数と順位を受験生に郵送。翌11日から投稿が始まっていた。動画の内容から、 府教委は1次選考で不合格となったこの女性を特定、本人から今後、目的などを聞く。
女性は同サイトや別のネット掲示板に書き込みもしており、「私は撮影に成功した。証拠があれば、 いかにおかしい試験か証明できる」などと主張。読売新聞の取材に対し、女性は関与を認め、 「2年前にも採用試験を受けたが不合格となり、採点内容に不満を持っている。投稿は表現の自由だ」などと話した。
(2011年8月20日03時03分 読売新聞)