岐阜県で、総額5億近い裏金が捻出され、使われてきたという問題。私は報道ステーションで知りましたが、 500万円分の裏金を処理に困って捨てたり燃やしたりしていた、ということです。
裏金は長年の慣習で、接待交際費・職員の福利厚生費的な使われ方をしてきており、引用記事中では「必要悪」 という表現がされていますが、それにしても額が多すぎますね。組織を信用できない、という点で見ると、 社会保険庁にも匹敵するでしょうか。
燃やすぐらいなら俺にくれ!だまっててやるから!と思った人は、きっと日本に何十万人もいるのでは(^^;
私もそのうちの一人です。もったないなぁ・・・
私は紙幣を燃やす、なんていう体験はこれまでしたことがないですが、紙幣を燃やす時というのはどんな気持なのでしょう。
ビルの屋上から札束を巻く、というような心理と共通する何かがあったりするのでしょうか。
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県裏金問題 「焼却」に市民怒り
2006年08月04日
県教育委員会も含めた裏金は総額約4億6600万円、 焼かれたり捨てられたりしたとされる裏金が500万円――県の裏金問題をめぐり、県の内部調査チームが3日、 最終的な調査結果を発表した。問題を隠してきた末の信じ難い行為に、県民の憤りは一段と高まる。梶原拓・ 前知事の責任を問う声も上がっている。
裏金問題が発覚した7月5日から始めた県の内部調査の対象者は、 聞き取りや文書による調査で延べ約6900人に上った。県とは別に教育委員会も独自に調査し、 対象者は延べ約1740人だった。
裏金づくりは、主に旅費や消耗品費、食糧費などを架空請求したり水増し請求したりする手口だった。 課長以上の幹部職員が出席する懇談会の経費や異動時のせんべつなどに使われたほか、国の省庁への土産代、 外部との懇談会や接遇経費、職員同士の懇談費もあったという。
「情報公開条例ができてからも、かなりの年数は職員の名前や飲食店名も黒塗りで、 架空請求の問題を明らかにできなかった。これだけ全庁的、構造的な問題なので、仮に個別の事例を知らなかったとしても、 梶原前知事の責任は問われるべきだ」。市民団体「くらし・しぜん・いのち岐阜県民ネットワーク」事務局の寺町知正・ 山県市議は話す。
県民の驚きや怒りは特に、裏金を捨てたり焼いたりしたとする職員がいたことに集中した。
岐阜市中心部の柳ケ瀬で買い物帰りの主婦(59)は「驚いた。いくらでも使い道があるのに、燃やすなんて。どうして、 こんなにたまるまで表に出なかったのか。金額の少ないうちに監査などで発覚しなかったのか」。
同市内の飲食店経営の男性(55)は「梶原前知事の責任問題だ。担当者は苦しんだと思う。よく死人が出なかった。 裏金は当時は必要悪だったかもしれないが、額が多すぎる」とあきれ顔だった。
一方、県幹部の一人は「本人にとっては、とんでもないものを押しつけられ、よほどせっぱ詰まったのではないか。 このようなことをさせたのは、組織の問題でもある」と話した。
事件解明はまだこれからですが、燃やした人の弁護士、裁判で精神鑑定を請求しますかねぇ。
しかし、この問題は裁判にはならないような気がします。県庁内部でナアナアで処理して終るような。
市民団体などが損害賠償請求で裁判を起せばまた別なんでしょうが。