今年3月末現在の住民基本台帳ベースの日本の人口が発表され、約1億2620万人とのことです。 東日本大震災で被災した22市町村の人口はデータが集まらなかったため除外されているとのこと。
上の除外された人口を考慮した前年比で12万3千人ほどの減少になっています。震災の犠牲者を含めると、 もっと減少していることになるでしょうか。
先日の技術士二次試験、建設一般の問題の中でふれられていたように、人口が減少していく社会になっています。 建設業界に限らず各方面で、もっと大きくは「国のあり方」に影響を及ぼす社会的な変化です。
今後どう取り組むべきか、というのは試験問題でしたが、今後は、人口増加を目指すよりは、 減少を前提として今の社会のあり方をどう変換していくか、という課題の解決に取り組む方が現実的だと思います。
YOMIURI ONLINE
日本の全人口2年続けて減少…自然減過去最高
総務省は9日、住民基本台帳に基づく今年3月31日現在の人口を発表した。
全人口は2年続けて減少して1億2623万625人となり、前年比で82万7235人減った。 東日本大震災の影響でデータが集まらなかった岩手、宮城、福島3県22市町村の人口は除外された。
除外された人口を引いた前年比でも12万2679人減っており、人口減の加速は顕著だ。
人口減少の最大要因は、出生者数から死亡者数を引いた「自然増加数」が14万6185人のマイナスとなり、 過去最高の減少幅を更新したことだ。
出生者数は106万5909人で、3年連続で減少。死亡者数は121万2094人で、過去最高を更新した。
海外からの転入や帰化に伴う「社会増加数」は2万3506人の増加だった。4年連続だが、 対前年増加数が5万人台だった過去2年から半減した。総務省は「震災で3月末の帰国を見送った海外勤務者が多かったのでは」 と分析している。
(2011年8月9日19時20分 読売新聞)
人口が増えて、成長し続ける社会、という幻想を捨てて、縮小していく社会を前提にした政策や、我々自身の認識が必要な時代になってきたようですね。
経済成長の面からは「縮小していく社会」というものはマズイのでしょうが、やはり前提にせざるを得ないでしょうね。
日本国外にいかに進出していくか、という点が重要になるでしょうね。