昨年行われた国勢調査の速報値が発表され、人口に占める高齢者(65歳以上)の割合が23.1%と、前回から引き続き世界最高だったとのこと。
約4人に1人は「高齢者」という状況ですが、もはや65歳以上が高齢者という定義を見直す必要があるように思えてきます(国際的な比較などで基準が違っていると困る面もあるでしょうが)。
最近は、60代ならまだまだ若い・元気、という感じがしますし、高齢者≠生産年齢人口とは違ってきているのでは。世界トップの高齢化状態で、いろいろと新しいことを試してみる価値はあるように思います。
また、世帯の構成では国勢調査を開始して以来、はじめて単身世帯の割合が最も高くなったそうで、「夫婦と子供からなる世帯」の割合を上回っているとのこと。
高齢者のひとり暮しが増えている傾向だそうですが、子供と同居せずにいて、配偶者と死別・・・といったケースが増えているのでしょうか。高齢者でなくても、結婚しない・ひとり暮し、という人たちは増えていっているようですから、これからも統計上の単身世帯の割合は増加傾向になりそうですね。
高齢化、単身者の増加、ともに日本の社会のあり方に影響を及ぼしていくことになるでしょうが、既存の制度の壁はよく見えても、その壁を越える方法がどうも見えてこない、という感じがします。
asahi.com
1人世帯3割超える 高齢者の割合、世界最高 国勢調査
2011年6月29日20時25分
総務省は29日、昨年10月に実施した国勢調査の速報値を公表した。世帯数は調査開始以来初めて5千万世帯を超えた。うち単身世帯が最多で、31.2%を占めた。65歳以上では男性の10人に1人、女性の5人に1人が一人暮らしだった。
調査結果によると、総人口は1億2805万6千人。2005年の前回調査より28万8千人増えたが、増加率は0.2%で調査開始以来、最低だった。
一般世帯は5092万8千世帯。最も多かった単身世帯は1588万5千世帯で、前回より9.9%増。「夫婦と子どもから成る世帯」(1458万8千世帯)を初めて上回った。
65歳以上の一人暮らしは457万7千人。男性が130万6千人、女性が327万1千人で、女性が男性の約2.5倍だった。
年齢別の人口変動では、15歳未満と15〜64歳は前回より4.0〜4.1%減。一方、65歳以上は362万1千人増の2929万3千人だった。人口に占める高齢者の割合は23.1%で、国連の統計によると、前回に続き世界最高だった。15歳未満は13.2%で前回同様、世界最低だった。