今日は夏至でした。また、各地で暑くなり、今年初めて気温が35度以上となる「猛暑日」となったところもあるそうです。 熱中症となった人も続出したようです。
今年は「節電」でエアコンの使用を控える方向ですから、熱中症になる人が増えそうです。昔なら日射病、熱射病、 となりますが今のようにクローズアップされることも無かったように思います。
なぜこうも暑く、そして熱中症になることが増えたのでしょう、不思議ですね。気候的要因や、 都市化で熱が貯まりやすくなったとか、あるいは人間の体温調節機能が衰えたとか、 いろいろな要因が組み合わさっているのでしょうか。
産経ニュース
“節電列島”猛暑直面 冷房ガマン「倒れそう…」
熱中症対策が課題
2011.6.22 21:48
“節電列島”を本格的な夏の暑さが襲った。夏至の22日、広い範囲で晴れ間が広がり、各地で気温が上がった。 記録的な猛暑だった昨年よりも4日早く、35度以上の「猛暑日」が観測され、茨城県では熱中症が原因とみられる死者も出た。 節電のためクーラーの設定温度を高めにしている所も多く、熱中症対策の重要性を指摘する声も出ている。
▼36・5度「倒れそう」
午後0時45分に気温が35・5度に達した群馬県館林市。 節電のため冷房が切られた市役所では職員たちは窓を開放するなどして涼を求めた。ある女性職員は 「気温のことを考えないようにしている。倒れちゃいそう」と力なく笑った。
あまりの暑さに市役所では午後2時半ごろに冷房を稼働。室内温度を28度に下げた。 節電を担当する地球環境課の男性職員は「使わないにこしたことはないが、これだけ暑いと仕方ない」。
気象庁によると、館林市で36・5度、埼玉県熊谷市で35・5度を記録するなど、13地点で「猛暑日」となった (午後6時時点)。
東京・大手町は31・9度と、今年初めて30度以上の「真夏日」となった。 真夏日となったのは大手町を含め401地点にもなった。
▼電車内も2度高め
企業や交通機関などでは、22日も節電が維持された。1日1668万人が利用するJR東日本では今夏、 車両内の冷房の温度設定を山手線で27度にするなど、例年より2度高く設定している。「22日も高めに設定しているが、 トラブルなどの情報は聞いていない」(広報担当者)
昨年比25%以上の使用電力削減を目指す東京都多摩地区の、あるパチンコ店ではホールの温度を28度に設定。 男性社員は「苦情はないが、客から『今日は暑い!』という声は出た。冷たいジュース、コーヒーがいつもより売れた」と話す。
節電で懸念されるのが熱中症だ。熱中症対策をまとめた環境省は「室内が28度ぐらいだと熱中症の危険性はほとんどない」 としながらも、「節電を意識するあまり冷房を我慢し、熱中症になる人が出ないか心配だ」と懸念する。
▼被災地も相次ぎ上昇
東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県でも相次ぎ今年最高の暑さを観測した。 宮城県塩釜市では6月としては観測史上最高の33度を記録。保健師が仮設住宅を回り、換気や水分補給を呼びかけた。
夏に発生した新潟県中越沖地震(平成19年7月)でも被災者の熱中症対策が課題になった。柏崎市は避難所に扇風機や、 氷柱を届けるなどの対策を実施。プライバシー確保のためのついたても「風が届かない」という理由で取り払った。
同市元気支援課は「暑さと臭いがきびしい仮設トイレに行きたくないため、水分補給を控える高齢者もいた」と、 東北の被災者を心配した。環境省では「高齢者は体内の水分量が少なく、脱水症状になりやすい。こまめに室温を測り、 のどが渇く前に水分を取ることが大切」と呼びかけている。
昨日は夏至ということで、それに相応しい暑さになりました。それにしましても、熱中症で病院に運ばれた方の数も、かなりに上っているようで、節電であっても、必要な温度管理、体調管理は欠かさずにいたいものです。
今日も暑くなるようです。
適度に我慢をする、という事が重要なのでしょうが、節電、節電と連呼されると、エアコン使用が「罪悪」のようにも思えてきます。