日本時間の昨夜発生した、インドの同時無差別テロは、犠牲者が増え続けています。 宗教対立なのか国境問題が関係しているのかわかりませんが、無差別テロで事態が解決するとは思えません・・・・
犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします。
毎日インタラクティブ
インド同時テロ:
死者190人 客席上部の荷台に爆弾か
【ムンバイ西尾英之】インド西部ムンバイ(ボンベイ)の鉄道施設連続爆破テロで、 死傷者の多くが頭や胸に傷を負っていることから、 客席上部の荷台に置かれた荷物に爆弾が仕掛けられていた可能性が高いことが警察の調べで分かった。 AP通信が12日伝えた。爆発はいずれもムンバイ西部を南北に走る鉄道の同一路線の駅や列車で起きており、 周到に仕組まれた組織的犯行の疑いが強まっている。
インドPTI通信は12日、現地警察の情報として死者190人、負傷者625人に達したと報じた。 爆発は11日午後6時20分から約15分間に集中。AP通信によると当初7件とされていた爆発は8件で、 うち2件は同じ駅の2本の列車で起きた。PTI通信は鉄道幹部の話として、すべての爆発が1等車で起きたとしている。
犯行への関与の可能性が指摘されるイスラム過激組織「ラシュカレトイバ」 の報道官を名乗る人物は11日、事件への関与を否定した。同組織はパキスタン側カシミールを拠点とし、 ムンバイの連続爆破テロと同じ日にインド北部スリナガルで起きた観光客らに対する襲撃事件への関与が疑われている。 インドの警察当局は、ムンバイのテロにもかかわった可能性があるとみて捜査対象に挙げている。
またムンバイでは9日、ヒンズー至上主義者が作る「シブ・セナ」 党の支持者らがムンバイを中心とする各地で暴徒化し、バスなど約40台を放火、焼き打ちしたり、 電車に投石して窓ガラスを割るなどして約500人が身柄を拘束される騒ぎが起きていた。列車同時爆破テロは、 治安警察が厳戒態勢を敷いていた最中に起きただけに、暴徒化との関連性も視野に捜査が進むとみられる。
在ムンバイ日本総領事館は、市内居住の届け出のある日本人駐在員や家族ら222人の無事を確認した。 在留届の出ていない一時滞在者や旅行者が事故に巻き込まれていないか確認を続けているという。
一方、パキスタン外務省は11日、ムシャラフ大統領とアジズ首相が事件を「卑劣なテロ行為」と非難し、 犠牲者に弔意を表したとする声明を発表した。迅速な非難声明を出すことで、カシミールの分離・ 独立をめぐる長い対立からインドとの和解路線に転じたこれまでの姿勢を再確認したとみられる。
ムンバイでは93年にもインド航空ビルや証券市場などで連続爆破事件があり、250人以上が死亡した。
毎日新聞 2006年7月12日 12時04分 (最終更新時間 7月12日 13時07分)