ETCの不正利用者が全国で初めて摘発されたそうです。静岡県警が摘発。人間が作ったシステムなので、 抜道は必ずあるでしょうが、引用記事の「不正利用はほぼ野放し」というのはすごい表現です。 「明らかに不正がわかるとき以外は、渋滞を引き起しかねないので、通行を止めることが出来ない」というのも、 要するに逃げ得、ということなんでしょう。
ETCは、偽造ハイウェイカード対策、という触込みもあったはず。 ETCの不正利用の実態がどの程度なのかわかりませんが、結局はイタチごっこなんでしょうか。
これからは、ETC利用車を止めて、車載器を調べるような検問が行われるようになるんでしょうか。これまでに、 飲酒検問で止められたことはあるけれど。
asahi.com
ETC偽装、初摘発 中型車を「普通車」入力
2006年07月04日13時08分
自動料金収受システム(ETC) の車載器に実際より小さな車の情報を入力したまま高速道路を安く通行したとして、静岡県警は4日、 静岡市の男を道路整備特別措置法違反(通行方法の指定違反)の疑いで逮捕した。県警によると、 ETC車載器の不正利用による摘発は全国初。県警は同様の方法で利用料金をごまかす手口が横行しているとみている。 道路管理会社は他県警にも情報提供しており、摘発はさらに広がる見通しだ。
逮捕されたのは、静岡市清水区宮加三、建築業植野充成容疑者(36)。
高速道路交通警察隊などの調べでは、植野容疑者は6月6〜15日に計3回、 情報が適正に記録できない状態のETC車載器を取り付けた普通トラックで東名高速富士インター出口などを通過し、 正規料金より500円ほど安い計2000円前後で通行した疑い。容疑を認め、「安く走りたかった」 と供述しているという。
植野容疑者は04年9月、高速道路の料金区分で「普通車」 とみなされるトラックのバンパーを大きくするなどして「中型車」に改造し、ナンバープレートも付け替えた。しかし、 ETC車載器は普通車として情報を入力したままで使用していた。
県警は、植野容疑者が05年12月〜今年6月に計218回、東名高速などを通行し、 総額で7万〜8万円を浮かせていたとみている。
これとは別に、県警は普通車の車載器を中型車に移すなどして、 ETCを不正に利用して高速道路を通行した車両を多数把握しているという。
中日本高速道路によると、ETCの料金所にはビデオカメラが設置されており、 ナンバープレートや車両の大きさなど、入力された情報と異なる場合はバーが自動的に下りる。しかし、 普通車と中型車の微妙な違いや、ナンバープレートが汚れている際など、不正がはっきりとわからない場合もあるという。
同社は「明らかに不正がわかるとき以外は、渋滞を引き起こしかねないので通行を止めることが出来ない」 としており、県警はほぼ野放し状態になっているとみている。