コウモリは、猿やネズミとは縁が遠く、馬や犬と近縁、ということがDNA解析でわかったそうです。
コウモリが馬や犬と近縁、というのも意外ですが、これまで霊長類に近いとされていたのも、私にとっては意外でした。
なんとなくネズミに近いのかな、と思っていました。
asahi.comからの引用記事には、画像を引用していないのですが、その画像の系統樹では、人間や猿と、 ネズミやウサギが、ほぼ同時期に枝分れした図になっていて、これも私にとっては意外なものでした。 ほ乳類としてはネズミは原始的(系統樹の根元の方)で、 ネズミから次々に枝分れしていったように思っていた(学校でそのように習った?)ので・・・・ 図の書方だけのことなんでしょうか。
でも、この系統樹が正しければ、ネズミと霊長類の縁が近い、というのも正しいのか。
asahi.com
コウモリはウマ・イヌの仲間 東工大教授らDNA解析
2006年06月20日16時41分
空を飛ぶ哺乳(ほにゅう)類、コウモリはウマやイヌと近い仲間で、 サルやネズミとは縁遠いことを東京工業大の岡田典弘教授らがDNAの解析で突き止めた。 米科学アカデミー紀要の今週の電子版に発表する。
コウモリは、姿かたちから霊長類に近いとされていたが、 最近のDNA解析でクジラやウマなどに近いことがわかってきた。だが、詳しい進化の位置づけは不明だった。
岡田教授らは、DNAの中で自分自身の複製を増やしていくレトロポゾンと呼ばれる小さな配列を使い、 進化の道筋を調べた。レトロポゾンは1回、染色体に入り込むと抜けずに子孫に伝わるため、 レトロポゾンの位置を調べることで、枝分かれした順序がわかる。
その結果、コウモリ、ウマ、イヌ、ウシ、クジラの枝分かれの順序は、 まずウシとクジラのグループが分かれ、その後、コウモリが分かれたとわかった。
岡田教授は、共通祖先を持つコウモリとウマとイヌの仲間を、翼のある馬のペガサスをもじって 「ペガソフェラエ」というグループ名で呼ぶことを提案した。