2006年05月29日

悪い景観100景(その3)−再び話題に

 朝日新聞で「悪い景観100景」のことが5/28に記事になったそうで、再び話題にのぼっています。 引用記事はasahi.comのものですが、紙面としては関東のローカル記事だったそうで、 関西では残念ながら紙面の記事のことはわかりません。

 このブログも、先週末から、記事で紹介されている「あさみ新聞」さんから、TBを伝って見に来られる方や、 検索で来られる方が突然増えています。アクセスログを見ながら、一体何が起きたのかと思っていたのですが、 こういうことだったのですね f(^^;

 朝日の記事は、悪い景観100景に対して批判的スタンスかと思いますが、世間の景観への関心を高める、 という点で一役買っています。

 

美しい景観を創る会
http://www.utsukushii-keikan.net/index.html

あさみ新聞
http://www.e-asami.com/

(関連記事)
悪い景観100景
悪い景観100景(その2)−違和感

 

asahi.com
「悪い景観100景」選定 「風格なし」「看板洪水」

2006年05月28日17時38分

 都市計画、建築、土木などの専門家グループが、日本の「悪い景観100景」の選定を進めている。 巨大看板、電線電柱、不況の街のシャッター商店街。小泉首相が「空の復活」 を提唱した日本橋も含め70カ所をすでに選んで、写真にコメントをつけてホームページで公表している。 「広く景観論議を巻き起こす刺激にしたい」と「100景」の完成を急いでいるが、やり玉にあがった側は当惑気味だ。

 「悪い景観100景」に取り組んでいるのは「美しい景観を創る会」(代表=伊藤滋・早大特命教授)。 都市計画、建築、照明、土木、国土計画などの専門家12人が04年末につくった。 政府の審議会委員や学会会長などを経験した第一人者たちで、各地でシンポジウムを開いて「美しい景観形成を国民運動に」 と訴えている。

 「悪い景観」の選定は発足時からの構想だった。立ち上げ準備の話し合いの中で、 「あれはなんとかならないか」と、いくつもの景観が話題になった。メンバーが日本各地で「これは」 と思う場所の写真を撮って持ち寄り、暫定的に70カ所を選んで、寸評つきで昨年末からホームページで公表している。

 ビルに巨大な看板がある銀座の一角は「世界の銀座にふさわしい風格が見られない」のコメント。

 首都高速に覆われた日本橋は「日本を代表する名所に、あまりといえばあまりな仕打ちではないか」。 新宿の夜景は「無差別な広告看板の洪水」。

 どこにもある景色も取り上げている。

 コンクリート護岸、絡み合う電線、商品を路上にはみ出して陳列している商店。歩道の宝くじ売り場は 「公益企業が町並みに関して全く無神経だといういい見本」。自販機の林立には 「夜の道を照らす照明の役割ではあるまいし」。シャッター商店街ではアーケードを問題にして 「ただでさえ暗いシャッター街が蓋(ふた)をされていたのでは、輪をかけて陰鬱(いんうつ)な気分になってしまう」 と評している。

 70カ所に順位はなく、順不同に並んでいる。「ランクづけしようか、ネット投票を受け付けようか、 という話もあったのですが、とりあえず簡単な形で公表しました」と事務局の森野美徳さん。構想段階では「醜い景観」 と呼んでいたが、「主観的な感じがするし強すぎる」と、「悪い」に換えた。

 「反論、反発も予想しましたが、意外にそういう反応は来ていません。『よくぞ言ってくれた』 という評価がほとんど。訴訟も受けて立つ、という覚悟だったんですが」と話す。

 暫定70景を改定、追加して、今夏にも100景にし、今秋にはそれぞれに改善策も提示したいと言う。 年内には、美しい景観づくりの政策提言を発表する予定だ。

 

   ■「地元では好評なのに……」

 「悪い景観」に選ばれてしまった側は複雑だ。

 「桜島を眺める眺望のあり方」を問題にされたJR鹿児島中央駅駅ビルの観覧車。 大自然との違和感を指摘されたが、「地元では好評いただいているので意外です」と、 鹿児島ターミナルビル宣伝販促課の小池洋輝課長は語る。

 観覧車は、04年9月に開業した駅ビルの目玉だ。 「街のランドマークである桜島がビルに挟まれて見えなかった。展望台がわりに観覧車をビルにのせたんです」。 行政や地元と協議を重ねて造った。

 桜島、街の目抜き通り、観覧車が一直線に連なるように場所を決め、 花火大会の夜にはイルミネーションを消すなど、景観には特に配慮しているという。観光ポスターに写真が使われ、 新しい名所にもなった。「住んでいる人と、中央の専門家の見方に差があるということなんでしょうか」と首をかしげる。

 神戸市の建築家、浅見雅之さん(37)は、発行しているブログ新聞に、「悪い景観100景を考え直す (1)(2)」というページを載せている。公表された70景それぞれに、褒め言葉の寸評をつける試みだ。日本橋は 「歴史風土と現代技術の融合。これぞ東京という景観」、路上の移動式宝くじ売り場は「非日常な賑(にぎ) わいを演出します」、自販機の林立に「帰り道に明かりが見えるとホッとします」といった具合だ。

 浅見さんは「悪い景観100景」について「大先生たちの一刀両断が痛快な面もあるが、 反論しにくい仕掛けだ」と言う。街づくりのプロジェクトにかかわってきた経験から、 景観論議には主観の対立がつきものだと感じている。

 「100人規模の地域でも全員一致はありえない。 異なる主観を持ち寄って対話して初めて共通の認識が生まれる、ということを示したかったんです」。70カ所の中には、 どうしても褒め様が思いつかない所がいくつかあって、読者の知恵を募集している。

 

posted by いさた at 15:20 | Comment(0) | TrackBack(1) | 景観とまちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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悪い景観100景を見て思うこと
Excerpt: おはようございます。 ジェイです。 今日の大阪は暖かくとてもよい天気です。 さて、都市計画の専門家などが集まり、日本の「悪い景観100景」を選定しようという試みが話題となっているそうです。 美しい..
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