2006年05月25日

アナログ放送終了の認知度

 総務省の調査によると、2011年にTVのアナログ放送終了、ということを知っている人は、約32%だそうです。

 私は一応知っていましたが、家はすでにケーブルテレビでデジタル放送が見れているので、 今のところあまり関心はありません。
 デジタル放送にしたところで、民放局の番組はアナログ放送と同じ内容だし、今使っている4:3のブラウン管TVでは、 デジタル放送の方が画面が小さくなって(画面幅が適合するように縮小される)しまうので、 視聴する分にはこれと言ったメリットが無いですね。

 家電業界は、この機会に、液晶やプラズマTVへの買換えを狙っているでしょうから、 デジタル放送用の外付けチューナーというものを、私は未だに見たことがありません。
 消費電力が少なくなれば環境への負荷が下がる、ということも考えられますが、薄型TVはまだ高価ですし、買換えるのも、 そう簡単ではないです。何より我が家のような場合、薄型TVを入れたら、子供に傷物にされたり、 破壊されるのがオチでしょうf(^^; ・・・考えるだけでも恐ろしい。

 たぶん、デジタル放送への対応は、アナログ放送終了1年前とか、間際にならないと進まないと思います。 早々に切替えるメリットも余り感じられないですし、TVの買換えが必要、といった認識では、 買手は値下り待ちという思惑もあるでしょうし。

 

 デジタル放送の普及が進まない、ということは、NHKに相当の打撃が及ぶ可能性がありそうです。 NHKが映らなければ、当然受信料を払わなくて良いので、ますます受信料収入が少なくなる可能性がありますね。
 しかし、そのあたりは周到に準備されていて、2011年までにはNHK受信料の支払が義務化されているかもしれません。

 

毎日インタラクティブ
アナログ放送:2011年終了… 認知は依然3人に1人

 2011年にテレビのアナログ放送が終わると知っている人は、依然3人に1人にとどまっていることが、 総務省の調査で分かった。同年7月24日の停波後は、アナログテレビのままでは番組は見られなくなる。 直前での混乱を避けるため、同省や関係業界はさらに周知を進める。

 「地上デジタルテレビジョン放送に関する浸透度調査」で、 今年3月に全国の15歳以上80歳未満の男女4006人を対象に実施。アナログ放送の停波時期を尋ねたところ、 「11年」と正解した人は32.1%だった。

 昨年3月の同調査では、停波時期を知っていた人はわずか9.2%で、国と業界にショックを与えた。 以後、NHKと民放が共同でキャンペーンを行ったり、アナログテレビの販売時「2011年アナログテレビ放送終了」 のシールを張るなどの活動を開始。放送、家電など関連業界で作る地上デジタル放送推進協会は、 06年度中に認知度を50%まで上げる目標を立てている。

 アナログ停波は01年に国会で決まった。地上デジタル放送は03年に首都圏などで始まり、順次、 放送エリアを拡大。都市部では現在、アナログ、デジタルどちらの放送も見られる。 国と関係業界はこの間にデジタルテレビへの買い替えや専用チューナーの購入などを促し、 停波までに約4700万世帯への普及を終えたい考え。

 しかし、テレビの平均買い替えサイクルは約10年で、停波の周知が遅れたうえ、 デジタルテレビが高価なため、国内約1億台のテレビのうち、まだ約1割にとどまっている。05年出荷のテレビの64% はアナログ機。11月にデジタルが逆転したばかりだ。残り5年という時期での認知度32.1%について、放送関係者は 「昨年に比べて上がったとはいえ、まだまだの数字。知っていてもテレビ買い替えに結びつくか懸念が残るのだから、 もっと認知度を上げる必要がある」と話している。【大迫麻記子】

 ▽ 地上デジタル放送 電波塔から送信する地上波をデジタル化した放送。03年12月1日に東京、 大阪、名古屋の3大都市圏でスタートした。アナログ放送に比べ高画質・高音質になる。 アナログテレビのままでは見ることができず、 専用のデジタルチューナーやケーブルテレビ用のセットトップボックスを付けたり、 内蔵型のデジタルテレビを購入する必要がある。また、デジタルデータのままではダビングできない(コピーワンス) という制約をめぐり、放送業界と家電業界で協議が続いている。 携帯電話やカーナビなど移動体向けのワンセグ放送も今年4月に始まった。

 ◇停波時期の見直しなども検討課題に

 テレビ放送のデジタル化で、最大の関門は11年のアナログ停波だ。視聴者の中には、 地上デジタル放送を「高画質で見たい人が見るテレビ」との認識があり、 アナログテレビでは5年後に通常の番組が見られなくなる、という法的決定が浸透していない。 調査結果はその事実を改めて示したといえ、停波時期の見直しなども検討課題になってくる。

 そもそもデジタル化構想は、テレビ買い替えによる経済効果や、 電波需要の増加に対応してテレビ用のアナログ帯域を空けることなど、政官業の思惑で始まった。このため、 テレビ放送開始やカラー化など、過去の転換点に比べて視聴者側の歓迎ムードが薄く、負担増への反感がある。

 また、テレビ放送開始時もラジオは聴け、カラー化後も白黒テレビで見られたが、 デジタル完全移行後はアナログテレビは映らなくなる。その意味では過去最大の転換点だが、視聴者の認知は進んでいない。 今春、中古家電へのPSEマーク義務付けでさえ周知不足で混乱したが、停波直前に買い替えが集中した場合の混乱は、 その比ではない。共同視聴のアンテナ工事などは「数カ月待ちになる」と業者は見る。

 国と関連業界は周知活動はもちろん、 低価格の専用チューナー普及など負担軽減で視聴者の理解を得ることを急がなければ、 機器普及目標は絵に描いたもにちなる。【潟永秀一郎】

毎日新聞 2006年5月25日 15時00分

 

posted by いさた at 22:06 | Comment(4) | TrackBack(3) | 思い事(柔らかめ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
>  総務省の調査によると、2011年にTVのアナログ放送終了、ということを知っている人は、約32%だそうです。
本当に放送終了して大丈夫なんでしょうかねぅ。聞くところによると操作も複雑だとか。TVの設定のための帰省ラッシュなんてのもありそう。



>  家電業界は、この機会に、液晶やプラズマTVへの買換えを狙っているでしょうから、
今じゃ数万円で21インチTV買えるから利益率の大きい大型薄型TVは業界にとって魅力でしょうね。それと街の電器屋では今こそ我々の出番と思ってるかもしれませんね。電気に弱い人にとってデジタルTVはステレオの配線をするくらい難しい存在ではなかろうかと思います。



>  消費電力が少なくなれば環境への負荷が下がる、ということも考えられますが、
画面が40インチ、50インチと大型になれば消費電力はそれなりに大きいような気もしますがどうなんでしょ。



> 薄型TVを入れたら、子供に傷物にされたり、破壊されるのがオチでしょうf(^^; ・・・考えるだけでも恐ろしい。
液晶にくもの巣状のヒビが入ったなんてことはないんでしょうか。



> 買手は値下り待ちという思惑もあるでしょうし。
まさにその思惑の買い手です(^−^; 今話題の薄型TVでは従来放送はそれほど綺麗じゃないってのも買い替えない理由です。


>  しかし、そのあたりは周到に準備されていて、2011年までにはNHK受信料の支払が義務化されているかもしれません。
「放送は映らないから帰れ」って追い払おうかな。その後で買い替える(^−^;
Posted by ボッケニャンドリ at 2006年05月27日 11:20
>本当に放送終了して大丈夫なんでしょうかねぅ。聞くところによると操作も複雑だとか。

操作は特に難しくは無いと思うのですが(番組表が出てくるので、その操作はとまどうかもしれません)、外付け機器と配線が必要になるケースでは、セッティングが面倒かも。

>画面が40インチ、50インチと大型になれば消費電力はそれなりに大きいような気もしますがどうなんでしょ。

同じぐらいの画面サイズのブラウン管TVと薄型TVを比較すれば、薄型の方が消費電力は少ないだろう、というつもりで書きましたが、言われてみれば買換え時にTVが大型化したら消費電力は増えるかも知れませんね。


>液晶にくもの巣状のヒビが入ったなんてことはないんでしょうか。

うちの場合、TVを押倒すとか、ペンで落書されて画面が傷だらけ、といった状態が考えられます(^^;


>まさにその思惑の買い手です(^−^;

ワールドカップで買換えが進むのでしょうか。


>「放送は映らないから帰れ」って追い払おうかな。その後で買い替える(^−^;

きっとそういう人が続出するだろうから、そうなる前に法律で国民の義務にしておく、とか(笑)
Posted by いさた at 2006年05月27日 14:48
> うちの場合、TVを押倒すとか、ペンで落書されて画面が傷だらけ、といった状態が考えられます(^^;
液晶は指で触るのには意外と強いけどショックに弱いと友達に言われましたよ。


> >まさにその思惑の買い手です(^−^;

> ワールドカップで買換えが進むのでしょうか。
消費者が迷ってるうちに日本に敗退されちゃうとメーカーはガックリ来るでしょうね。


> >「放送は映らないから帰れ」って追い払おうかな。その後で買い替える(^−^;

> きっとそういう人が続出するだろうから、そうなる前に法律で国民の義務にしておく、とか(笑)
社保庁のように払わなくてもOKですよ、とはなりそうにないですね(-_-;
Posted by ボッケニャンドリ at 2006年05月27日 23:17
>社保庁のように払わなくてもOKですよ、とはなりそうにないですね(-_-;

地上波の場合、受信料を払っても払わなくてもNHKのサービス自体は同じなのが年金制度とは違うところで、この辺がネックになるのでしょうね。

Posted by いさた at 2006年05月29日 12:53
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