国民年金の納付率を高くみせるため、社会保険庁が本人に無断で保険料を免除したり、 猶予したりしている(していた)らしい。大阪の事務局は、約3万7千人と、 不正が判明している人数の大半を占める不名誉ぶりです(-_-)。
引用記事を読むに、手続の仕方がまずい、といったところですが、加入者にとっては、 自分の所得で勝手に社会保険庁が判断して、保険料免除や猶予など、保険料を払わなくとも、 幾ばくかは払ったことにしてくれるのですから、悪い話ではないですね。
かたや、取立て側としては、やっていることは粉飾決算や脱税に相当するような内容でしょうか。
納付率を上げるために、分子を増やすのではなく分母を減らす、というのは優秀な公務員だけあって目の付所がいいですね。
もしかすると、同じ納付率向上のため、年金保険料から裏金をつくり、そこから未納者の保険料を勝手に払込んでいる、
とかねえ・・・・f(^^; これも未納者にとっては悪い話では無い :-p
それにしても、不正に免除・猶予された扱いはどのようになるのでしょう。取消しされて終りでしょうか。 関わった職員に代りに保険料を払ってもらってはどうでしょうか。
asahi.com
年金保険料、4万人分以上を不正免除・猶予 社保事務所
2006年05月22日22時26分
国民年金保険料の未納者が急増しているなかで、各地の社会保険事務所が、 本人の申請があったかのように偽装し、無断で保険料を免除したり、納付を猶予したりしていたことが22日、 明らかになった。保険料の未納率を低く見せかけるための組織的な操作とみられる。 大阪社会保険事務局では3万7406人分の免除などを不正に決定して通知。同様の不正は、長崎県で5219人分、 東京都でも77人分あり、計19事務所で4万2702人にのぼる。各事務所は関与した職員を処分する方針で、 今国会で審議中の社会保険庁改革関連法案の行方にも大きな影響を及ぼしそうだ。
国民年金の保険料をめぐっては、 損保ジャパン副社長から社会保険庁の初の民間人長官として登用された村瀬清司氏が、納付率向上を最大目標に掲げており、 現場では目標達成を強く迫られていたとされる。
大阪社会保険事務局によると、不正に保険料の免除や納付猶予を決めていたのは、 管内21の社会保険事務所のうち、淀川、天王寺(いずれも大阪市)、堺東(堺市)、守口(守口市)など6市16カ所。
各事務所は昨年11月〜今年3月、市町村などからの情報に基づいて、 収入が基準を下回るなどしている免除・猶予制度の対象者を絞り込み、戸別訪問などで申請書の提出を促した。しかし、 不在などで意思を確認できなかった被保険者6万3277人については、 本人申請がなくてもあったものとして処理する方針を決定。 その後に申請があった2万5871人を除く3万7406人について、市町村に対象者の所得を確認する手続きを実施した。
一部の自治体には、社会保険事務所の職員が勝手に署名して偽造した申請書を示し、 手続きを進めるよう要請。4月末までに、全員の保険料免除や納付猶予の決定通知を送ったという。
一連の不正により、同局管内の未納率は実際の42.1%から40.4%に下がる効果があった。
長崎社会保険事務局管内では、長崎北(長崎市)と諫早(諫早市)の事務所で、免除・ 猶予対象者からの申請がないのに処理した。同事務局によると、両事務所は昨年11〜12月、対象者5846人に、 免除申請の意思があるかどうかを確認するための文書を送付。うち5219人は申請しなかったが、免除・ 猶予処理をしたという。
東京社会保険事務局管内では、東京都中野区の77人に対し、申請なしに免除手続きをしていた。
同事務局によると、中野社会保険事務所の職員が4月、 免除対象に該当する未納者137人に免除申請を勧める文書を配達記録付き郵便で送付。その中で「連絡がない方は (免除を)希望するとみなして対応する」と書き、期日までに回答のなかった77人分の免除手続きをした。 「免除を勧めるため、何度訪問しても会えない。未納のままでは年金が受けられなくなる」と担当者が提案し、 事務所長も了承したという。
国民年金法は、保険料免除・猶予の手続きは「被保険者からの申請」が前提と定めている。
大阪社会保険事務局は「本人から申請がないケースが相次ぎ、被保険者の年金受給権を守るためだった」 と説明している。保険料が免除されれば、将来、 全額支払っていた場合の3分の1に減額されるものの年金が受けられるようになる。
国民年金保険料の免除手続きをめぐっては、今年3月に京都社会保険事務局で、 京都市内に住む未納者8227人に対して本人に無断で免除の手続きがとられていた事例が発覚した。 同様の事例があるとの指摘を受けて内部で調査した結果、長崎、東京の例も明らかになったという。
本人達は支払わない・免除手続きしないんだから悪い話じゃないと思います。
分母を減らして払えるのに払えない人に絞って取り立てるいい考えだと思います。
ただ、勝手にってのが問題ですが・・・
あっ、後の処理は免除取り消して謝罪してまわるらしいです^^;
>分母を減らして払えるのに払えない人に絞って取り立てるいい考えだと思います。
>ただ、勝手にってのが問題ですが・・・
なるほど、取立て対象を絞り込むため、と言うこともできますね。
>あっ、後の処理は免除取り消して謝罪してまわるらしいです^^;
予想通りの処理ですね・・・関係職員が自腹切って年金保険料を払い込む方が、赤字補填の足しになると思うのですが。