今日・明日と大学のセンター試験が行われています。
試験に絡んでの話題ですが、アメリカ・シカゴ大学の研究チームが、試験の成績を比較する実験で、「試験直前に、 試験への気持ちを作文に書くことで試験の成績が向上した」なる研究成果を発表したとのこと。特に、 試験への不安な気持ちを書いた人の成績向上が目立ったようです。
不安な気持ちを文章に吐き出すことで、一種の心理療法的な効果があるのではないか、 と研究チームは推測しているとのことです。不安を表現することで心が落ちつき、普段の実力が発揮できて成績が向上した、 ということでしょうか。
同じような心理療法があることから、これは推測できる結果とも言えますが、 実験して実証したところに意義があると思います。
試験も近い時間帯頃、「え〜、全然自信ない」「こんなんわからへん、どうしよう」とか誰かと話したり、 つぶやいたりするのは、実は心を落ち着かせる効果があるのかもしれません。
成績がいい人がこんなことを言うと、周囲と調子をあわせるために謙遜しているように聞こえますが、 逆にこんなことを言っているから成績が良いのかもしれませんね。
まあ、しっかり勉強していれば、本番で実力を引き出すことにつながるでしょうが、 勉強していなければ単なるボヤキですね・・・f(^^;
YOMIURI ONLINE
試験前「間違えそうだ」と書くと…成績アップ!
試験の直前、不安な気持ちを書き留めるだけで、重圧に負けず本来の実力が発揮できる――。米シカゴ大学のチームが、 こんな研究成果を14日付の米科学誌サイエンスに発表した。
今日から大学入試センター試験が始まるが、受験生は試してみても良いかもしれない。
研究チームは大学生87人を2グループに分け、2回にわたり数学テストを実施。 2回目は好成績の場合に報酬を約束するなど、できるだけ緊張感を高めた。
2回目のテストの直前10分間、テストへの気持ちを作文に書くよう指示されたグループは、1回目より成績が向上。 中でも「怖い」「間違えそうだ」など、不安な気持ちを書いた人の向上が目立った。
一方、静かに着席してテストを待ったり、試験と無関係な日常の出来事を書いたりするように指示されたグループは、 1回目より成績が下がった。
高校の最上級生106人を対象に、期末テストで同様の実験を行ったところ、ほぼ同じ結果だった。
研究チームは「試験前の作文には、過去のつらい体験を文章にして心の傷をいやす心理療法と似た効果がある」 と推測している。
(2011年1月15日03時10分 読売新聞)