2006年05月16日

中国の砂漠化進行

 今年の黄砂は、今までに無いほどの多さでしたが、中国内陸部の砂漠化が深刻な状況のようです。昨年一年間で、 1283平方キロが緑地から砂漠になったそうです。
 東京都の面積の半分以上、ということだそうですが、私になじみ深い地域だと、淡路島2個強、 または大阪府の約3分の2の面積です。

 砂漠化の原因は、引用記事にあるように温暖化の影響と思われるもの(気温の上昇など)の他に、 中国の経済発展に伴う急激な開発の進行、ということもあるようです。

 砂漠により近い、中国自身や朝鮮半島の方が、黄砂の被害は深刻なのでしょうが、日本も楽観してはおれません。 視界が悪くなる程度で済めばよいですが、黄砂が大気汚染物質を吸着していて、大陸から汚染物質を運んできている、 という研究もあるようで、黄砂由来の健康被害が出るようになってくると、まさに地球規模の環境問題になります。

 中国の脅威、です。

 

毎日インタクティブ
黄砂:中国、視界不良 東京都の半分、1年で砂漠化

 中国の砂漠化が深刻だ。 昨年1年間で東京都の面積の半分以上にあたる1283平方キロが緑地から砂漠になった。今年、日本列島でも多発し、 被害を与えた黄砂の発生源となる。「中国脅威論」の一因になりそうなほどだ。内陸部の砂漠地帯を歩いた。 【中国内モンゴル自治区阿拉善盟(あらぜんめい)で飯田和郎】

 「昔、ここは緑の草木が生い茂り、羊を見失うほどだった。ラクダの首だけが見えた。今や一面砂漠。 トカゲが走り回るのだって見える」

 ◇「中国脅威論」の一因にも

 内モンゴル自治区最西部、モンゴルと国境を接する阿拉善盟東部の砂漠地帯。 モンゴル族のバトゥールさん(64)が砂漠を見つめながら話す。かつて羊飼いの遊牧をしていたが、進む砂漠化のため、 ほとんどの羊を手放したという。

 強い西風が吹きつけるたびに、細かい砂が渦を巻きながら高く吹き上がる。空も大地も黄色い。 閉じていた口の中がざらざらする。

 阿拉善盟は総面積27万平方キロと、東京都(2187平方キロ)の約120倍。そのほとんどが砂地で、 阿拉善砂漠と総称される。世界4番目の広さだ。

 中国では砂嵐を沙塵暴(さじんぼう)と呼ぶ。中国北部では今年すでに13回発生した。今春、 最大級の沙塵暴が起きたのは4月10日。阿拉善盟東部だけで家畜4500頭以上が死亡、飲料用井戸460カ所が埋没、 家屋やパオ(遊牧民の移動用住居)580軒が崩壊し、被害総額は1550万元(2億3300万円)に達した。

 阿拉善盟環境保護局によると、 96〜02年の6年間で東京都の面積より大きい2471平方キロが砂漠になった。 北西部の防砂林になるポプラの植林面積は50年代の500平方キロから現在は293平方キロ減少。黄砂の源が広がり、 乾いた砂は、春特有の低気圧による上昇気流に乗って、高度5000〜1万メートルで偏西風に運ばれ、 数千キロの旅にたつ。

 中国国家林業局砂防弁公室の劉拓(りゅうたく)主任は、今春、黄砂現象が多発する理由として(1) 砂漠地帯の気温が高く雪解けが例年に比べ早かったため、水分の蒸発が進んだ(2) 砂漠地帯の昨年の降水量が例年より3〜8割少なかった(3)例年より強いシベリア寒気が砂漠地帯を通過し、 大量の砂が巻き上がった−−ことを挙げる。

 風下にあたる北京でも黄砂は今年、大きな被害をもたらした。 特に4月17日には前夜から30万トン以上の黄砂が舞い降りたと推計され、 2年後に迫った北京五輪への影響を懸念する声も上がる。

 資源獲得競争や軍事力の増強、中国製品のはんらんなどで国際社会に広がる「中国脅威論」。 人体や環境への影響も指摘される黄砂の拡散は、これに拍車をかける可能性もある。 このため中国政府も砂漠化を食い止めようと、植林、かんがい工事を進めている。

 それでも対策は追いつかない。05年の調査によると、中国国内の砂漠面積は174万平方キロ。 05年の1年間で1283平方キロの緑地が消えたという。

毎日新聞 2006年5月16日 13時41分

 

 

 

posted by いさた at 18:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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