2010年12月20日

親も一緒に就職活動

 就職状況が厳しい昨今、大学生を卒業しようかという子供と一緒になって就職活動に奔走する親もいるそうで。 大学のセミナーに親が代わりに出席したり、企業の説明会に親が付きそうなどなど、引用記事には例がいくつか。

 子供の頭の上を旋回していて、必要と判断したら急降下、ということで「ヘリコプターペアレンツ」 と命名されているようです。「モンスター」とはちょっと違うのですね。

 

 こういうのは今に始まったことではなく、昔も一定数は存在していたのだろうと思いますが、 その割合が目に見えて増えてきたということですかね。

 私自身の就職活動の時は「好きなようにしろ」と放置されていました。まあ、今と違って就職に困ることは無い時代、 逆に複数の内定を断るのをどうしようか、的な時代でしたから、事情はだいぶん異なるとは言え、 親の介入ぶりはちょっと信じられないところがあります。

 

 ただ、時が流れて、もし「ヘリコプターペアレンツ」が主流派になっていたら、今度は就職活動に参加しない親なんて・・・ ということになっているかもしれません。

 我が子が就職活動をする歳になるころには、いったいどんな世の中になっているのだろう。

 

asahi.com
就活、親が走る時代? 説明会に同行、代理でセミナー…

2010年12月20日12時33分

 うちの息子や娘は、内定を取れるのだろうか。厳しい就職状況が心配で、じっとしていられなくなった親が、 大学へ相談に行ったりセミナーに参加したりするなど、「就活」している。思いあまって、周囲から見ると驚く行動をとる親も。 就職活動を見守る心得とは――。

 都内の大学が開いた就職セミナー。学生に交じり、保護者が座っていたため、職員は驚いたという。事情を聴くと、 アルバイトで来られなかった娘に代わって出席したという。手にはICレコーダー。「帰って聴かせます」

 都内のある私立大であったケースはこうだ。朝一番で事務室の電話がなった。学生の母親からせっぱ詰まった声で 「学長につないで欲しい」。卒業に必要な実習と、企業の面接日が重なってしまったらしい。「実習の振り替えを」 という訴えだった。

 子のために何か役に立ちたい。そんな思いが強いほど、とっぴな行動に走りがち。子どもの頭の上を旋回し、 必要とあらば急降下してくる「ヘリコプターペアレンツ」に教育現場は悩まされている。

 関西の私大では、せっかく得た内定を親の意見で断ってしまう学生や、 大企業の採用活動がほぼ終わる6月で就職活動をやめてしまう学生もいるという。「家族会議で就職活動の先送りを決めてしまう。 留年しても下の学年と少ないパイを奪い合うだけだと伝えているのですが……」とキャリアセンターの担当者。

 数年前から合同企業説明会などに学生の付き添いで保護者が来ることも珍しくなくなった。 大手就職情報会社リクルートは説明会などへの保護者の立ち入りを断っている。同社発行の無料冊子 「保護者のための就職ジャーナル」を手渡し、外で待ってもらうという。「ジャーナル」は、 昨年は7万部だったが今年は10万部に増刷した。

同社の調査では、就職活動の相談相手は、1位が友人・知人(85%)、次いで両親など保護者(42%)だった。 実際に保護者にどうかかわってもらったかは、「自己分析」(39%)が最も多く、「エントリーシート作成」も4分の1を超えた。 少数だったが、「会社説明会」「企業への問い合わせ」でも親の関与があった。

 親を対象にした支援サービスに企業も乗り出している。

 「就活とは、人生で最大の親子の絆を確かめる場でもあります」

 都内の採用コンサルティング会社は10月から親子を対象にした有料の就活セミナーを始めた。手応えを探るため、 この夏に開いたセミナーの説明会では、講師の言葉に20人ほどの父母がうなずいた。

 来年4月までの7カ月間で、費用は親子で13万円ほど。学生にはエントリーシート作成、面接対策などについて講義する。 親向けには、最新の就職情報をウェブサイトやメールマガジンで提供し、講演会などを定期開催する。

 説明会に参加した都内に住む女性(53)は、長男が大学院1年、長女が大学3年。 「もし息子や娘が就職できずに卒業してしまうと、と思うと心配で……」と話す。

 神奈川県に住む女性(49)は、長男が昨年の就活に失敗。留年して再挑戦中だ。

 「おとなしい子なので、面接でうまくいかないようです。マイナスのサイクルに入っているようで、 親が救い出せないかと思う」

 人材サービスのパソナ(本社・東京)も、保護者を対象とする無料相談サービスを始めた。就職カウンセラーが1回1時間、 子の就職に不安を感じる親の相談に乗る。将来的には大学と提携して、 大学のキャリアセンターの親向けのサービスとして受注することを目指している。

夏の相談会に参加した千葉県に住む女性(52)は大学3年の娘には内緒だという。「就活について何も知らないと、 娘と話そうとしても相手にされないから。まず私が知識をつけます」と話した。

 人材教育事業「ガクー」(本社・東京)による有料の就職支援塾「内定塾」では、保護者のための説明会を、 夏からすでに20回開いている。

 「親は、手を離して、目を離すな」という取締役の柳田将司さん。「就活は自己否定の連続。親にも否定されたらつらい。 あたたかく見守ってあげて」(諸麦美紀、山根祐作、平岡妙子)

 

posted by いさた at 16:48 | Comment(1) | TrackBack(0) | 時事(子供) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
Posted by 職務経歴書の書き方の見本 at 2011年01月03日 18:33
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