今朝早く、茨城県取手市で通り魔事件が発生し、バスに乗っていた中高生をはじめ13人がケガを負ったとのこと。
死者が出なかったのは幸いですが、犯人の27歳無職男性は「自分の人生を終わりにしたかった」と言っているそうです。 死刑希望者、過去に起きた無差別殺傷事件と似通ったパターン、もしかすると模倣でしょうか。
見知らぬ他人が自分の人生に見切りをつけることに、いちいち文句を言う気はありませんが、 せめて他人に迷惑にならない方法で人生の幕引きをして欲しい。
YOMIURI ONLINE
取手の刃物男「人生を終わりにしたかった」
17日午前7時40分頃、茨城県取手市中央町のJR取手駅西口ロータリーで、 停車中の関東鉄道取手駅発江戸川学園行き路線バスに、包丁(長さ25センチ)を持った男が乗り込み、 江戸川学園取手中高校の生徒11人を刺すなどした。
男は後ろに停車した同じ路線のバスでも乗客2人にけがを負わせたが、別の乗客に取り押さえられ、 茨城県警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。けがをした13人は、いずれも軽傷。県警は通り魔事件とみて男を取り調べている。
逮捕されたのは、住所不定、無職斎藤勇太容疑者(27)。調べに対し「自分の人生を終わりにしたかった。 不特定の人間を包丁で切りつけたことは間違いない」と供述しているという。
県警などの発表によると、けがをしたのは1台目の中学生の男女4人、高校生の男女7人、2台目の乗客の女性(49) ら2人。
1台目のバスは事件当時、生徒ら約50人で満員状態で、斎藤容疑者は突然、後部の乗降口から乗り込み、生徒を殴った後、 包丁で別の生徒に切りつけたり、刺したりした。その後、バスを降り、ロータリーにいた通行人を殴って、 後ろに到着したバスに乗り込んだ。
(2010年12月17日12時07分 読売新聞)
すし詰め状態のバスから逃げ出そうと将棋倒しになる生徒たち。
バスのクラクションが鳴り響く中、「キャー」「助けて」という悲鳴が飛び交った。 茨城県取手市のJR取手駅西口ロータリーで17日朝、男が2台のバスに相次いで乗り込み、 包丁を振り回して江戸川学園取手中高の生徒ら13人にけがを負わせた無差別刺傷事件。
殺人未遂容疑で逮捕された斎藤勇太容疑者(27)は「人生を終わらせたかった」などと話している。
バスに乗り合わせていた中等部1年の男子生徒(13)は、斎藤容疑者がバスに乗り込んできた瞬間、 手に刃物があるのを見た。「悲鳴があがる中で、何が起きたのか分からなかった」という。
車内はすぐにパニック状態になり、男子生徒は逃げ遅れたために一瞬、斎藤容疑者と差し向かいになり、 振り回した刃物が目の前をかすめていった。「死ぬかと思った」。この後、運転手が開けた前方のドアから逃げ出し、必死で走った。 「追いかけられたらどうしようという思いでいっぱいだった。しばらくバスには乗りたくない」と声を震わせた。
現場に居合わせた取手市の主婦(19)は「けがした左腕を右手で押さえながら泣いている男子生徒や、 大声で泣く女子生徒もいた。『やばい』『怖い』などと言っていた」と話した。警察官2、 3人に取り押さえられていた斎藤容疑者も目撃。「男はこわばった顔で少し暴れているような様子だった」と話した。
(2010年12月17日12時40分 読売新聞)