12月から、関西を中心とする府県が準備を進めていた「関西広域連合」が始動する見通しとのこと。
参加するのは滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、徳島の2府5県だそうで、奈良は参加見送りだそうです。 当面は防災や医療、観光などの7分野での関連事務を共同で行うことになるようです。
橋下知事が言う、「関西州」への足がかりになるようなものでしょうか?元記事中に、『国の出先機関廃止を視野に、 河川や国道の整備・管理などを担うことも目指す』とあるので、将来この広域連合が発展すれば、 私のいる業界にも大いに関係することになりそうです。
例えば、設計で府県発注の仕事であれば、その府県の仕様を定めた基準があります。それの上位として、 その地方を管轄する国の出先機関(地方整備局)の基準があり、さらに上位の一般的な基準(例えば道路橋示方書など)・・・ と重層的になっています。
このような状況で、ただ地方整備局が広域連合にすり替わるだけ、ではあまり意味がありません。府県の連合であれば、 各府県独自の基準を包括するようになれば、効率化につながると思います。
ともあれ、広域連合がどこまで広がりを見せるのかがまず注目すべき点ですね。
YOMIURI ONLINE
関西広域連合12月始動へ…大阪府議会が可決
関西を中心とする7府県が設立準備を進める「関西広域連合」について、大阪府議会が27日、規約案を可決した。
ほかの6府県はすでに可決しており、設立に必要な参加各府県の議会承認がそろった。 府県の枠組みを超えた全国初の広域連合は、12月初旬にも始動する。
滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山の近畿5府県と鳥取、徳島両県が参加する。
当面は、防災や医療、観光・文化振興など7分野で事務を共同化する。将来的には国の出先機関廃止を視野に、 河川や国道の整備・管理などを担うことも目指す。奈良県は「(通常の)広域連携で対応可能」などとして参加を見送った。
7府県は今後、総務相に設置許可を申請し、約1か月の審査で認められる見通し。設立後、7知事の互選で選ばれる 「広域連合長」には井戸敏三・兵庫県知事が有力視される。年明けには、各府県議で作る「広域連合議会」(定数20)を招集し、 分野ごとの行動計画策定などに着手する。
(2010年10月27日13時56分 読売新聞)