かつて一世を風靡したルービックキューブ。一面が3×3のブロックに分割された正六面体で、 それぞれの面が一色になるようにブロックを動かして楽しむパズル、と説明的に書けばこんな感じでしょうか。
このほど、このルービックキューブは、どんな局面からでも20手以内で完成できることが証明されたそうで、 30年の研究の歴史に決着がつけられたとのこと。
この証明は、まず4325京あるという開始局面のパターンを絞り込み、 さらに完成までの全局面を数週間かけて計算してわかったそうです。計算に当たってはスパコンの使用を申し込んだが断られ、 グーグルが社内コンピュータの空き時間を提供した、というのがちょっとした話題ですかね。
要は全ての組合せを試してみた、ということみたいです。
・・・・こういうのは私の業界だと「ちからわざ」と表現される手法ですね。 出てきた結果についての異論が出てきにくそうな手法ではありますが、方法論としては「もっと簡潔にできなかったのか」 と言われることもしばしばあるというf(^^;、しかし、まあ確実な方法ではありますね。
ルービックキューブが流行していた頃は私も当然挑戦していましたが、2面そろえるのがせいぜい、といったところで、 そんな簡単ではないのですが、最長で20手というのはまた短い。
でも、ごく短時間で6面そろえてしまう名人もいたので、 そういう名人にはこの20手の道が一瞬で見えていたのかもしれません。人間の脳は不思議ですね。
今は、3×3の9ブロックより分割数を増やしたものもあります。こちらはより長い手順になるのでしょうが、 同じように証明が進むのでしょうか。あるいは、この結果を足がかりにして、 理論的に最長の手数が予想されることになるでしょうか。
YOMIURI ONLINE
ルービックキューブ、20手以内で必ず完成!
【ワシントン=山田哲朗】立方体の6面の色をそろえるパズル「ルービックキューブ」は、 どんな局面でも20手以内で完成できることを米独の科学者らが証明し、30年にわたる研究の歴史に決着をつけた。
米オハイオ州のケント州立大学のモーリー・デビッドソン准教授(数学)ら研究チームはまず、4325京(けい) (京は兆の1万倍)通りあるパズルの開始局面を、上下逆さまにすれば同じになる局面などを除いて絞り込んだ。
同州のスーパーコンピューター研究所に大型コンピューターの使用を申請し却下されたものの、米検索大手グーグルが、 社内のコンピューターの空き時間を提供、数週間にわたり全局面を計算した。その結果、各面の色がどんなにばらばらでも、 20手あれば必ず完成できることが分かった。20手が必要な局面は3億通りあると推定される。
ルービックキューブは1974年にハンガリーの建築学者が発明した。
(2010年8月17日12時38分 読売新聞)
拙僧も、このニュース気になっていました。
面白い結論ですね。
確かに力業ですが、今はそれが出来るほどの演算能力があるコンピュータがあるということですね。
なお、拙僧的には、ルービックキューブ名人が体得しているであろう手数についても聞いてみたいところです。彼らも、20手だというのでしょうか。
コンピュータの計算速度が向上して、こういう力業が短時日で可能になったということですが、力業でない違うアプローチで解明して欲しかった、とも思います。
>なお、拙僧的には、ルービックキューブ名人が体得しているであろう手数についても聞いてみたいところです。彼らも、20手だというのでしょうか。
名人だとどうなのか?というところは気になりますね。
チェスのように、名人とコンピュータで対決してみると意外な結果がでるかもしれませんね。