4月20日以来、3ヶ月近くに渡って海底油田からの原油流出が続いていたメキシコ湾。事故を起こしている油田の開発元のBPが、原油の流出が止まったと発表したそうです。
噴出口に取り付けたキャップがうまくゆき、とりあえず原油は出てこない状態だそうですが、高い圧力がかかるので、しばらくは経過を観察する必要があるそうです。
海底1500mで起きていることであり、簡単に対策できません。言わば応急手当とはいえ、様々な対策が失敗した後で、ようやく少し有効な対策が打てたようですね。
抜本的には、原油を汲み上げる新たな井戸「救助井」が必要とのことですが、この完成は8月になるそうです。それまで、この「キャップ」で押さえておくことが出来るでしょうか。
結局は、一度噴き出してしまったものは漏れないようにキチンと汲み上げるしか方法が無い、ということです。シンプルな話ですが、現在の技術の限界を感じる出来事でもあります。
すでに54万キロリットルの原油が流出したと推定されるそうですが、この量を聞いてもピンと来ませんね。日本海でロシアのナホトカ号から重油が流出し、沿岸に漂着する事故がありましたが、あれで約6千キロリットルだそうです。
それと比較すると90倍。メキシコ湾岸の自然環境や生態系にはいったいどれほどの影響が出ているのでしょうか・・・・
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メキシコ湾海底 原油流出事故
asahi.com
米原油流出、英BP「封じ込め成功」 経過観察なお必要
2010年7月16日12時47分
米南部メキシコ湾の原油流出事故で、国際石油資本の英BPは15日、海底からの流出が止まったと発表した。流出源に新たに設置した密閉性の高いキャップが封じ込めに成功したためで、流出が止まったのは4月20日に掘削基地が爆発事故を起こして以来、初めてだ。
米史上最悪といわれる流出事故は3カ月近くが経過し、流出量は最大で約54万キロリットルに達していると推定されている。沿岸各州は、自然環境だけでなく、経済面でも甚大な被害を受けている。
BPは、新たなキャップが海底から噴き出そうとする原油の圧力に耐えられるかどうか、最大で48時間の経過観察が必要だとしている。オバマ大統領も15日、「明るい兆しだが、まだテスト段階だ」とコメントした。
原油流出をめぐっては、これまで安全弁(暴噴防止装置)に泥状のものを流し込む「トップキル作戦」や、噴出口を覆う「巨大ドーム作戦」など、数々の対策が取られてきたが、相次いで失敗してきた。抜本的な対策となる救助井が完成するのは8月の見通し。(田中光)



