先月、地球に帰還した「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの中に、「微粒子」が入っていたことが分かったそうです。
既に直径1mm以上の砂などは無いことがわかっていますが、もしこの「微粒子」が地球外のもの、 イトカワのものであるとなれば、月以外の天体から持ち帰った世界初の試料になるとのこと。
これから微粒子の成分を慎重に分析し、地球上のものか、それともイトカワのものなのかを判定するそうですが、 結果が分かるまでには数ヶ月から半年はかかるようです。年内に分かれば良いな、という感じのスケジュールですね。
小惑星イトカワは太陽系が出来た当時、約46億年前の姿を保っていると考えられているそうです。 そんな太古の昔の姿の物質を持ち帰れていれば、研究によって様々なことがわかるかもしれません。あるいは、 これまで謎とされてきた現象を解明するきっかけになるとか・・・・
たとえ微粒子といえど、地球外のものであれば、立派に任務を果たしたことになります(^^)
この可能性は楽しみです、吉報が聞きたいですね。
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「はやぶさ」帰還
asahi.com
はやぶさカプセルに微粒子 宇宙機構、成分を分析へ
2010年7月5日3時3分
小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰ったカプセルに、微粒子が入っていたことが分かった。 宇宙航空研究開発機構の関係者が、朝日新聞の取材に明らかにした。微粒子は地上で混入した可能性もあり、 宇宙機構は成分を詳しく分析し、イトカワで採取できたものかを調べている。イトカワの物質なら、 月以外の天体に着陸して試料を持ち帰った世界初の例となる。
カプセルは、特殊な装置の中で開封され、内部にあるサンプルキャッチャーと呼ばれる採取容器内で微粒子が見つかった。 ただ、ごく微量だという。顕微鏡で観察しながら一粒ずつ分析する。
はやぶさは2005年11月にイトカワに着陸、試料採取装置は正常に作動しなかったが、 着陸で舞い上がったほこりが採取できた可能性が指摘されていた。1ミリ以上の砂が入っていないことは、 開封前のX線撮影でわかっている。
宇宙機構は今後、微粒子に含まれる同位体や結晶構造などから地球上のものと異なるかを判断する。 川口淳一郎プロジェクトマネジャーは、カプセル回収後、「微量なら分析を待たなければならず、 結果が出るまで数カ月から半年かかる」と話していた。
イトカワは、46億年前に太陽系ができた当時の状態を保っていると考えられ、試料の組成や構造を突き止めることで、 当時の様子を知る手がかりになると期待されている。
はやぶさは03年5月に打ち上げられた。トラブルが相次ぎ、何度も帰還が絶望視されたが、研究者らのアイデアで克服。 6月13日、60億キロの旅を終え、7年ぶりに地球に帰還した。本体は大気圏突入時に燃え尽きたが、 その直前にカプセルを切り離し、地上に送り届けることに成功した
(小宮山亮磨、東山正宜)
宇宙開発の予算を大幅に削った腐敗・民主党には、夢も希望も持てない。
子ども手当などの税金のバラマキの10%でも充てれば十分の科学技術予算が得られる。
それはバラマキではなく、日本の将来に対する良き投資となる。
期待が高まりますね。
目に見える大きさもないようですが、それでも史上初は史上初、是非確認されればいいですね。
政権交代、あるいは方向転換を望むばかりです。週末の参院選が契機になるでしょうか。
>tenjin95さん
例え一粒でも、地球外のものが入っていれば良いですね。
可能性がある、というのは期待が持てて良いです。